だったら番組で取り上げなきゃいいのに……。
お茶の間から一斉にそんなツッコミが入ったと思われるのが、6月11日に放送された立川志らくがMCを務める情報番組「グッとラック!」(TBS系)。
この日は他ワイドショーと同様に、アンジャッシュ・渡部建の不貞スキャンダルをトップで取り上げたのだが、志らくは「世の中が平和になってきたってことじゃないですか」と興味がなさそうな様子。続けて「こんなこと言っちゃあれですけど、そりゃ奥さんかわいそうですよ。こうやってどんどん彼を責めることは、結局は奥さんをより苦しい方向に追い詰めているってことを我々も本当は気がつかなきゃいけないです。こんなのは家庭のことですからね。本当はほっときゃいいんです。だって芸人が女遊びしたってだけの話ですよ。それもはるかかなたの大スターがしたわけじゃない。お笑い芸人がしただけのことだもん」と展開。
「それをみんなで寄ってたかって攻撃する。まるで殺人でも犯したかような感じで袋叩きにあう」と違和感を露わにして、「番組で取り上げておいて矛盾するんだけど、私の気持ちとしては家庭内で収めといてくれと。彼にこれ以上、社会的制裁を与えることないじゃないか」「一生後悔してください、のうのうと生きてられますねって言ってる人いたけど、大きなお世話、そんなものは!」と締めた。
よほど本音だったのか、一気にまくし立てた志らく。でも、この熱すぎる持論は視聴者にはあまり刺さらなかったようだ。
「志らく師匠といえば今年の春先、お弟子さんと奥様が自宅前で不貞行為を思わせる行動を取っていたことが文春砲で暴かれました。これに対して様々なことが四方八方から言われましたから、立場とすれば、渡部さんに裏切られた妻の佐々木希さんに近いと言えるでしょう。そういった意味で説得力はあるものの、よく聞くと、あまり佐々木さんのことを考えてのコメントじゃないという指摘も多いんです」(女性誌ライター)
今回の志らくの自説で最も女性たちが引っかかったのが「お笑い芸人がしただけ」という一言。これにプチンときた視聴者が続出で、「芸人だからとかいつまで言ってんの!」「前から思ってたけど、女遊びがバレたら芸人で逃げるのは卑怯」「芸人でも大スターでも不貞は不貞でしょ」「弟子も芸人だから寝取られてもOKってこと?」と、痛いところを突く声も。“芸の肥やし”的なワンパターンが聞き捨てならなかったようだ。
ワイドショーで取り上げる芸能ニュースはほとんどが「大きなお世話」なものばかり。都合の悪いものだけ「放っておいてほしい」では、おあとがよろしくないようで…。
(小机かをる)