お笑いコンビ・スピードワゴンの井戸田潤が6月14日放送の「ABEMA的ニュースショー」(ABEMA)に出演し、相方・小沢一敬との接し方に関するガイドラインを説明している。
新型コロナウイルスの影響により夜の街や飲食店など、様々な場面で感染防止策としてのガイドラインの必要性が叫ばれているが、番組では「みんな持ってる? 俺たちのガイドライン」と銘打ち、出演者が普段意識しているというガイドラインを紹介。
その中で、井戸田も“小沢ガイドライン”なる指針を持っているとし、「小沢さんは変わっているところがあって、番組の企画通りにやらなかったり、ひな壇で話していても誰かの話の腰を平気で折りに行ったり。ちょっと独特な感性がある。コンビとして同じ位置にいると腹が立つことが多かった」と打ち明けた。
突然の井戸田の本音トークに周囲も前のめりになると、続けて「なので、小沢さんにちょっとした大御所の扱いをしようと思った。小沢さんのことを俺の中で2ランク上にあげたら、何も腹が立たなくなった。大御所の人は何をやっても許される。俺の解釈ひとつで気持ちがスッとすることに気付いた」と語り、小沢を敢えて祭り上げるようにして接したところ、不満は解消されたという。
「なかなかコンビ間でこうした理性的な解決法を見出すことは難しそうですが、井戸田による小沢の大御所扱いは次第に“世界の小沢”などと共演者からもいじられるようになり、良い意味でキャラクター化したともいえます。番組内で空気が読めなかった小沢にイライラするのではなく、逆に周囲と異なるその独特な感性を評価することで、井戸田の違和感も解消されたのかもしれません。ネットではこの井戸田の大人な対応力に対して『その方法は変なやつの対処として究極。参考になりました』『この人、ある意味すごく格好良い人だよね。心が広い』『さすがはハンバーグ師匠!』との絶賛が集まり、中には『井戸田が芸能界に生き残ってるのが不思議だったが、やっぱり生き残るべくして生き残ってる人なんだな』といった感心の声も出ています。自分の考え方ひとつで人間関係をポジティブに変えられたという体験は貴重なものだったのではないでしょうか」(芸能記者)
自由な感性のままに振る舞う“世界の小沢”がバラエティ番組で市民権を得たのも、その背景に井戸田の達観したきめ細かい配慮があったからなのかもしれない。
(木村慎吾)