嵐で家族ネタに事欠かないのは櫻井翔だ。エリート一家であるため、そのギャップが面白さに拍車をかける。
櫻井は、慶應幼稚舎から内部進学でも難関で知られる慶應大学経済学部に進学。アイドルと学業を両立させて、しっかり4年で卒業した。
父の俊氏は、東京大学法学部から旧・郵政省(総務省)に入省して、総務事務次官にまで上りつめ、退官後は三井住友信託銀行顧問に転身。18年1月には、電通の執行役員に就任した。母の洋子さんは母校の大学の職員をして、結婚・出産後も仕事を続けた。3人の子どもを有名私立小学校に合格させたが、長男の翔は特に厳しく育てたという。
「ピアノ、水泳、油絵、習字、剣道、ボーイスカウト、サッカーを習わせた教育ママ。アラシック(嵐ファン)の間では、豪傑で有名です。たとえば、親子2人でホテルのレストランで昼食をとっていたとき。飾られていた富士山の絵を見て『キレイねぇ』と賛同しあっていると、お母さんは横に書いてあった連絡先に即座に電話。夕方にはなぜか画廊にいて(笑)、お母さんから『気に入ったなら買えばいい』と大プッシュされたそうです。アメリカ人販売員の目の前で言われたこともあり、もはや買うしかなかったとか」(エンタメ誌ライター)
母は、体育会系の男児を2人も育てたとあって男勝り。まだ櫻井が実家暮らしだったころ、自室をあまりにも片付けなかったため、私服をすべて廊下に放りだした話は有名だ。さらに、引っ越しのとき、手伝わなかった櫻井の私物を2階から外にバンバン放り投げ、「ごめん、ごめん!やります、やります!!」と櫻井を降伏させたこともある。
「母、強し!でいうと、幼少期に都内の電気屋でゲームソフトを買ってもらったとき。帰りの道中でケンカをしてしまい、『何かしらの形で気持ちを表そう』と反撃に転じた櫻井は、ゲームの取扱説明書をビリビリに破いてゴミ箱に捨てたのです。それが、お母さんの逆鱗に触れた。『アタシが働いて買ってやったゲームの説明書をなんで破いてるんだ!』と家中を追いかけ回し、最後はマウントポジションを取っていたそうです」(前出・エンタメ誌ライター)
総合格闘技さながらの展開に櫻井は、「あっ、死んだ…」と思ったという。
家族のなかでも、特に母との食事や旅行、幼少期の思い出話が豊富な櫻井。仲がいい証拠である。
(北村ともこ)