お笑いコンビ・ナインティナインの岡村隆史が6月19日放送のラジオ番組「ナインティナインのオールナイトニッポン」(ANN)に出演し、相方・矢部浩之の手癖について“公開説教”した。
4月、女性に対する不適切発言の騒動によって、番組内で延々と矢部から公開説教を受けてしまった岡村だが、この日の放送では遂に相方へ反撃。番組冒頭から「矢部さんから、色々と説教を受けまして怒られまして。色々と変えていかないとという風に思ってたんですけど。私も矢部さんに、公開説教返しとでも申しましょうか。私も矢部氏の気付いたところをちょっと言わさせて頂きます」と切り出した。
岡村は、同番組の挿入曲を収録している最中の矢部の振る舞いについて、「録り始めた時ですよ。あなた、ずーっと爪楊枝持ってましたよ。なぜか。びっくりしましたよ」と爪楊枝片手に仕事をこなしていたと指摘。これに矢部は「何分か前におにぎり食べたのかな。それが迷惑かけたんかな?」と開き直ると、再び岡村から「ペンとかそういうのだったらええんですけど、爪楊枝でしたから。ペン持ってた方が(やる気も)乗ってくるじゃないですか」と返されている。
微妙な観点からの“公開説教”に不満そうな様子を浮かべながらも、矢部は「気分を害したならごめんなさい。それが感じ悪いんやったら、もう金輪際、爪楊枝をこのブースに持ってきません」と反省。ただ、岡村によると矢部の“手癖”は今回に限ったことではなく、過去にもブース内にあるクリップをいじっていたとも明かすと、矢部はそれが「手持ち無沙汰」によるもので、棒状のものをいじっていたくなるのだと説明していた。
「4月30日放送回の矢部から岡村への公開説教は大きな反響を呼び、結果的に世間から大きなバッシングを浴びていた岡村を救う格好となったことから、今後も矢部に対して頭が上がらない状態が続くのではないかとの懸念もありました。しかし、騒動からおよそ2カ月が経過し、些細なことではありながらも岡村の矢部への“プチ反撃”が繰り出され、ナインティナインというコンビの良好な関係性が垣間見えました。ネットでも、ほのぼのとした2人のやり取りやその対等な関係について、『やらかしてしまったけど結果的にコンビの長年のわだかまりが取れたようで良かった』『コンビなんだから対等に話せないとね』『やっぱ矢部と岡村の2人だけのやり取りが1番良い』『お互いに対等に意見し合える関係って素晴らしいです』との好意的な反応が寄せられました」(エンタメ誌ライター)
とりわけ最近ではアンジャッシュの渡部建と児嶋一哉の間にあったコンビ内格差や極端なパワーバランスの存在が伝えられていたからか、ナインティナインに“対等な関係性”を望むようなファンの指摘も多い。
また、件の“公開説教”回では終始落胆した雰囲気のままひたすら不適切発言への謝罪ムードだった岡村も、現在では良い意味で明るくボケ倒し、本来のお笑い芸人としての姿を完全に取り戻している。
雨降って地固まる。ベテランコンビのナインティナインはまだまだアップグレードを続けている最中なのかもしれない。
(木村慎吾)