外出自粛や生活リズムの乱れなど、在宅生活はストレスを感じがちですよね。実はそのストレス、健康を害するリスクもあるのです。
品川イーストワンメディカルクリニック院長で医学博士の板倉弘重さんによれば、新しい生活様式で“おうち時間”が変化している中、外出できないことや食事や運動などの生活リズムが乱れやすくなることで、環境ストレスが増しているとともに偏った食生活にもなりがちで、活性酸素の過剰発生が起こりやすくなるというのです。
活性酸素の過剰な発生を「酸化ストレス」と呼びますが、これは、動脈硬化、循環器疾患、2型糖尿病の発症要因になるそう。とくに、肝臓は大量の活性酸素の発生と処理を担う重要な器官。活性酸素により、脂肪肝、肝硬変、肝がんと先に進まないようにしなければなりません。そのためにも、板倉さんは活性酸素の発生を抑え、生活習慣病を防いでくれるポリフェノールの摂取を勧めます。
お茶の水女子大学とネスレの研究によれば、日本人のポリフェノール摂取源はコーヒー47%、緑茶16%、赤ワイン2%、ココア0.2%と続きます。コーヒーは1日3杯で理想量に近づくそう。自宅でインスタントコーヒーやドリップコーヒーをいれる他、カフェのコーヒーなどを散歩途中に買って飲むことで、活性酸素の発生を抑えるとともに気分転換にもなりそうですね。
コーヒーを普段あまり飲まないという人も、市販のペットボトル飲料の女性向けのものを利用するのもよさそうです。若者・女性向けの少量シリーズやミルクたっぷり系飲料も出ているようです。ただし、砂糖の過剰摂取につながらないよう、注意してくださいね。