ついに新たな人生を歩み始めた中居正広だったが、新型コロナウイルスによって大きなダメージを受けた。3月いっぱいで、34年近く所属したジャニーズ事務所を退所。4月に突入するや、公式サイト「のんびりなかい」を開設して心機一転を図る予定だったが、緊急事態宣言を受けて仕事がストップ。1週間の仕事が「中居正広のニュースな会」(テレビ朝日系)だけの収録という週もあった。
同じく元ジャニーズで出ばなをくじかれたのは、元関ジャニ∞・錦戸亮。18年に渋谷すばるが脱退したことでメンバーとのズレを感じて、19年9月に退所。翌日(10月1日)に早々に公式サイトを開設して、主宰レーベル「NOMAD RECORDS」の設立、第1弾アルバム「NOMAD」のリリース、全国ツアー「錦戸亮 LIVE TOUR 2019 “NOMAD”」の開催を発表した。同じく元ジャニで親友の元KAT-TUN・赤西仁と新ユニット「N/A」を始動させて、20年はフルスロットルで活動する予定だった。
「ハワイで行うはずだったジョイントライブ『THE MEN IN THE ARENA』が、アメリカの非常事態宣言によって中止に。JTBとタイアップした3泊5日・およそ20万円のツアーもパーになって、大口の収入が絶たれました。このツアーは発売と同時にソールドアウト。16億円ほどの巨額が動く予定だったそうです」(エンタメ誌ライター)
錦戸は、ジャニーズ在籍時から孤高の生き方を貫いていた赤西にシンパシーを抱いていた。遊び仲間であり、類まれな音楽センスをリスペクト。それだけに、ジャニーズ在籍のままなら絶対に叶わなかった「N/A」の誕生には、決死の覚悟と思いを詰まらせていた。
「赤西はジャニ系でもっとも早くSNSで成功した第一人者。18年には中国最大のSNSサービス・Weiboから表彰を受けており、昨年はデジタル音楽配信サービス・Spotifyを通じてアジア、ヨーロッパにもリスナーを拡充。N/Aより以前には、俳優で親友の山田孝之と異色デュオ『JINTAKA』を誕生させていて、成功を収めています」(前出・エンタメ誌ライター)
コロナの影響による巣ごもり増加で、N/AのYouTube公式チャンネル「NO GOOD TV」の視聴者数は飛躍的にアップ。4月24日には、赤西と錦戸と山田で開いたリモート飲み会に俳優・小栗旬が加わるビッグサプライズも。公開から2週間弱でおよそ350万回の視聴者数を記録した。
SNSやデジタル配信、コンサートやその円盤化などでアーティスト収益を得ている錦戸。地上波からはすっかり姿を消したが、一説には21年1月スタート予定の吉沢亮主演の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)で俳優として復帰するというウワサもある。
中居だけではなく、元ジャニの逆襲に期待したいものだ。
(北村ともこ)