ジャニーズ事務所を3月いっぱいで退所するや、新型コロナウイルスによる自粛要請の波に飲み込まれてしまった中居正広。ステイホームを守って、趣味の読書に励んでいたようだ。
中居が本格的に読書に目覚めたのは、04年1月期にTBS系で放映された主演ドラマ「砂の器」。原作を読んで、読む楽しさを知ったという。以降、テレビや雑誌、ラジオなどで読んだ本を紹介。ファンの間で「中居文庫」と称され、参考にして購入する者が少なくない。
「ファンが勝手にリスト化した中居文庫。代表的なものを挙げると、貴志祐介さんの『青の炎』。11年、デビュー20周年を迎えたSMAPにとって、初の海外公演となった北京で読みふけっていたそうです。03年に刊行された歌野晶午さんの『葉桜の季節に君を想うということ』は、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の人気コーナー『BISTRO SMAP』で紹介。大絶賛したので、買ったファンも多かったと聞きます」(アイドル誌ライター)
故・野村克也さんの著書「野村ノート」は、幼いころにプロ野球選手になりたかった中居にとってバイブル。野球を通してチームプレーを学び、SMAPで生かしている。自分が目立つのではなく、キムタク旋風を巻き起こしていた木村拓哉を4番バッターに据えることで、グループを成功に導いた。
直の後輩であるKis-My-Ft2・北山宏光は中居によって本の大切さを知り、読書に励んでいる。
「4年前の中居の誕生日に、北山は2冊の本を贈りました。『僕が読んだ本でよかったんで』と渡すと、中居は自身がパーソナリティーを務めるラジオで『なかなかうれしいもんですね。ハズレがなかったから』と喜んでいました。メンバーの藤ヶ谷太輔にも、30歳の誕生日に本をプレゼントしています。照れ隠しか、マネージャーさんを介してだったそうです」(前出・アイドル誌ライター)
北山の本好きは、明らかに中居の影響。デビュー以降、公私にわたって行動を共にすることが多かった2人。その日に起こったことを逐一メモに書きとめるクセは、中居がノートに書く習性があるためだろう。
それだけではない。毎年大みそかから新春にかけて後輩ジャニーズに渡すお年玉も、中居のパクリだ。中居はかつて、中身の金額が異なる袋を選ばせるゲーム感覚で渡していた。15年にSexy Zoneの5人(当時)にあげた際は、5つの袋に10枚の紙幣を入れ、1つだけ高額紙幣というイキな計らいだった。北山はこれをその後何年にもわたって、マネしていた。
キスマイは来年がCDデビュー10周年。その弾みをつけるべく、今春は5大ドームツアーを行なう予定だったが、コロナ禍によって全公演中止。さらに、ジャニーズを退所した中居と袂を分かった。
それでも、北山の中には中居のDNAが流れているに違いない。
(北村ともこ)