妊娠をきっかけに、マタニティトラブルや産後の過ごし方などを書籍やインターネットで情報収拾する方が多いと思います。でも、それまでなんとなく見聞きしていたことも、自分ごとにならないと実感をともなって理解できないもの。筆者はさまざまな情報を読み漁っても、体験してやっと気付けたことばかりでした。そこで、実際の体験から得た、本当に知っておきたいことをいくつか紹介していきましょう。
■出産が一番大変とは限らない
出産は感動的な反面、「命がけ」「交通事故と同様」といわれるほどの痛みをともなうことも。なので、出産の痛みのみに不安が集中してしまいがちですが、臨月のお腹の重さによる動きにくさや息切れもかなりの負担でした。また、痛みは産めば終わりではなく、その後1ヵ月以上、なるべく横になって過ごしてやっと回復するものですから、育児のスタートを軽やかに迎えることはなかなか難しいと感じました。
■入院中は忙しい
入院中は疲れや痛みを癒やすことに専念できる……わけではなく、母乳を出すために授乳や搾乳に励んだり、我が子の世話が始まったりするため、ゆっくり寝られない方が多いそうです。筆者は、授乳クッションや入眠グッズなど、スタートした育児の負担を軽減するためのグッズを持っていけばよかったと感じました。
■退院しても分からないことだらけ
初産の筆者は退院後、いきなり母としての判断を求められる事態が多発し、戸惑いの連続でした。我が子が急に母乳を飲まなくなったり、排便がなかったり、たくさん寝たりあまり寝なかったり……。少しでも変化があると、「このままでいいのか?!」「様子を見るべきか、病院に相談するべきか」と悩んでは試行錯誤。小さな命を守ろうと、必死でした。
出産・育児は、新しい壁にぶち当たっては「こんなの、聞いていない!」といいたくなるような驚きの連続。初めての“母”は、子どもと同様“生まれたて”なのだと実感。同時に、子どもと一緒に成長していくことで、感動的な瞬間を味わうことができる大切な日々であるとも感じました。落ち着いて取り組み、感動をゆったりとした気持ちで味わいたいという場合は、事前リサーチや準備を入念にして臨むことをオススメします。
(Nao Kiyota)