外食がままならない今、自宅でお酒を飲む機会も増えているのでは? でも、時間の制限がないので、ついつい飲み過ぎて二日酔いになってしまうことも。そんなときは、朝に味噌汁を飲むのはいかがでしょうか。
薬石花房 幸福薬局の幸井俊高さん監修「薬膳・漢方の食材便利帖」(学研プラス刊)によれば、味噌には解毒作用があり、アルコールの分解を促す作用があるのだそう。体を温める性質もあるため、冷えが気になる女性にオススメ。とくに消化器官に作用することから、冷えによる腹痛や下痢などにも効果的なんだそうですよ。
また、広島大学原名誉教授で理学博士・医学博士である渡邊敦光さんの著書「味噌力」(かんき出版刊)によれば、味噌に含まれる「コリン」には、肝臓に入ったアルコールが脂肪となって蓄積するのを防ぐ働きがあるのだとか。二日酔いのときに飲めば、コリンの働きでアルコールが早く体外に排出されるため、二日酔いが楽になるのではないかと考えられるそうです。
こうした味噌の作用に加えて、オルニチンやタウリン、グルタミンなど、肝臓に働きかける成分が豊富に含まれている「しじみ」をはじめ、具材を工夫することでより効果的かもしれません。
味噌は、味噌汁のほか、料理にも使える万能食材。いろいろ活用して、つらい二日酔いを退治しましょう。