仕事場での人間関係がうまくいかず、会社にずっといるのがツラい…という人は多くいるようです。でも、会社を辞めない限り、そのツラさは続きます。それができないのであれば、人間関係を克服してしまうこと。では、どうすればよいのでしょうか。
こんな女性がいます。事務職のMさんは社会人3年目。仕事には慣れてきたけれど、人間関係がなかなかうまくいきません。上司から注意されるといつも必要以上にへこんでしまったり、同僚に「仕事を手伝って」と言われたときなどに安請け合いをしてしまったり、とにかく相手の顔色ばかり伺ってしまうというのです。それ故にMさんは、不要な損を何度も経験してきたそうです。
実業家の藤巻幸大さんの著書「[図解]できるチームリーダーの仕事術」(PHP研究所刊)によれば、優秀な人は上司の顔色を伺うのではなく、部下の顔色を伺い、頭を抱えているのだそうです。つまり、上司の顔色を伺うような人間は、リーダーになれないということ。ならばMさんの場合は、“顔色を伺う”という、ある意味で特技のようなものを部下に対して生かせば、優れたリーダーになる可能性もあるかもしれませんね。
また、ファミリーマート代表取締役社長やユニー・ファミリーマートホールディングス代表取締役社長を経て、同社相談役を務める上田準二さんの著書「とっても大きな会社のトップを務めた『相談役』の相談室」(日経BP刊)には、上司と付き合うのも仕事のうちと割り切って、ビジネスパーソンのスキルとして身に付けなさいと書かれています。そうしたコミュニケーション能力の1つとして、よりよい対応を身につけることができれば、きっとうまくことを運ばせることもできるでしょう。