主演ドラマ「私の家政夫ナギサさん」(TBS系)が大好評のうちに9月1日に最終回を迎えた女優の多部未華子。最終回視聴率は19.6%と、「火曜ドラマ」枠では2016年10月期の「逃げるは恥だが役に立つ」に次ぐ史上2位を記録。そんな絶好調の多部に、主演ドラマ降板騒動が起きていると9月8日発売の「女性自身」が報じている。
記事によると、多部が降板したドラマは昨年7~9月に多部主演で放送されたNHKドラマ「これは経費で落ちません!」の続編。当初は来年1月から放送される予定だったというが、コロナの影響で4月スタートに変更され、今年10月下旬からの撮影入りを目指していたという。
「主演の多部さんが降りたということで、ドラマは制作中止が決定しましたが、関係者が中止を聞かされたのは撮影開始のわずか2カ月前の8月下旬ということですから、いかに現場が混乱したのかが分かります」(テレビ誌ライター)
それでは多部が主演ドラマを降板した事情は何だったのか。記事によると、続編制作について多部サイドは「作品の世界観を大事にしたいので、前作と同じキャスト・スタッフで臨みたい」という条件を出していたという。そんな多部の思いを汲み、NHK側も主演キャストをはじめ多くの出演者のスケジュールを押さえ、演出も前作同様、中島悟監督に決定したが、多部の同僚社員役の一人がキャスト変更になってしまったのだというのだ。
そこから多部サイドは不信感を募らせ、制作側の説得も実らず最終的には「作品世界を大切にする多部の気持ちを軽んじている」という理由で降板を決めたと、記事は記している。
「確かにドラマの続編で主要キャストが入れ替わると、視聴者としても違和感を覚えるものですが、これはドラマの世界ではよくあること。ただ、キャストの一人が出演できないことが理由で主演女優が直前で降板してしまうというのは極めてレアなケースですね。主演の多部さんが出演しないとなれば、それこそドラマの“世界観”が変わってしまうので、続編が制作されることは不可能に近いでしょう」(前出・テレビ誌ライター)
この“多部未華子降板”報道に、ネットの声は《多部さんのそういう信念があるからこそ、今の成功があるのではないだろうか?》《なんで多部ちゃんがわがまま言って降板したみたいな記事になってるの》《空いた枠は「これは経費で落ちません!」の再放送でいいのではないでしょうか》と、概ね多部に好意的だ。
“わたナギ”で視聴率女王の肩書を盤石にした多部未華子。「これは経費で落ちません!」もNHK「ドラマ10」としては異例の高視聴率を獲得していただけに、続編が放送されれば大人気となったはず。NHKには何とか多部サイドと折り合いをつけてもらい、時間をおいても続編を見たいというのが視聴者の願いかもしれない。
(石見剣)