タレントのマツコ・デラックスが9月16日、10年間レギュラー出演していた「ホンマでっか!?TV」(フジテレビ系)を卒業した件が、波紋を広げている。
「16日の放送では事前に、『番組の最後に重大発表を行う』と告知されていましたが、まさかマツコさんの番組卒業とは…。マツコさんはこの日の番組でも普段と変わらない様子でしたからね。しかも、卒業は番組終了時にテロップが入りナレーションで『マツコ・デラックスさんは今日の放送で「ホンマでっか!?TV」を卒業します。約10年間ありがとうございました』と発表されただけ。マツコさんが花束を受け取る場面の映像はありましたが、10年も番組を支えた功労者の卒業発表がこんなに寂しいものなの?と、視聴者からは疑問の声が上がってしまっています」(テレビ誌ライター)
そのため、ネット上にはマツコとフジテレビの間で何かトラブルがあったのでは?と勘ぐる声が出ているのだ。
「マツコさん降板の理由についてフジテレビ側は『制作の詳細についてはお答えしていません』と明らかにしていませんが、一部では『マツコのギャラが高騰したからではないか?』との噂も。フジテレビでは、安藤優子さんが出演する情報番組『直撃LIVE グッディ!』が9月いっぱいで終了。また小倉智昭さんも、メインキャスターを務める『とくダネ!』から来年3月で勇退するとみられており、ギャラの高い大物キャスターを次々にリストラするこうした動きを考えれば、ギャラが高騰したマツコさんを卒業させたという見立ても不自然ではありません」(前出・テレビ誌ライター)
しかし、高額ギャラが理由の降板なら“あっさりしすぎ”の卒業発表は腑に落ちない。一方で、現在「月曜から夜ふかし」(日本テレビ系)、「マツコの知らない世界」(TBS系)、「アウト×デラックス」(フジテレビ系)、「マツコ&有吉 かりそめ天国」(テレビ朝日系)、「5時に夢中!」(TOKYO MX)など、数多くのレギュラー番組を抱えているマツコには健康不安説も出ているという。
「マツコさんはこれまでも体調を崩して番組をお休みすることがありましたが、やはりオーバーワーク気味で心身ともに疲れているのではないでしょうか。コロナ禍の影響で自宅からのリモート出演が多くなってからは、『もう働くの嫌になってきた』などと周囲にこぼし、コロナ以前のような生活に戻るのは厳しいと感じているようです。そのため、今回の卒業はマツコさん側から希望したとの見方も出ています」(芸能ライター)
以前から、「何十年もTVにしがみつくつもりはない」といった趣旨の言葉を口にしていたマツコだけに、「徐々にテレビ業界からリタイアしようとしているのかも」という視聴者の不安も、あながち的外れとは言い切れない。
マツコ独特の“歯に衣着せぬ毒舌”は、まだまだTV業界にとって欠かせないものではあるが、マツコ本人のモチベーションはいかばかりなのだろうか。
(石見剣)