香取慎吾が9月29日に発した「今を生きよう テキトーに 大丈夫」というツイートがバズりにバズっている。翌30日時点で45万いいねを超えており、〈ありがとう!〉〈感動した〉といったコメントが7000件も集まるなど、多くの人の心に刺さっているようだ。
このように一つのツイートで人々の心を打った香取だが、当の本人もいま、その言葉を噛みしめていることだろう。テレビ東京1月クールのドラマ「アノニマス」の主役に抜てきされ、5年ぶりの地上波ドラマ出演が発表されたのだ。
「SNSの誹謗中傷に焦点を当てた非常に社会性の高いドラマです。『アノニマス』とは匿名という意味で、ネットの誹謗中傷で他人を死に追いやるキーボード=指殺人がテーマ。警視庁に新設された『指殺人対策室』なる部署に香取演じる万丞刑事が配属され、顔の見えない犯人を追い詰めるといったストーリーです」(テレビ誌ライター)
香取自身、今回の起用に「今の香取慎吾の全力を視聴者の皆様にお届け出来るように頑張ります。初めてテレビに出させてもらった時の喜びを思い出しながら!」「このドラマ『アノニマス』がSNSの闇だけでなく、その先の光も描いてくれたらと思っています」と意気込みを語っている。
香取とって、この「アノニマス」が役者としての正念場になるとの見方もある。というのも、9月18日に満を持して配信されたコメディ「誰かが、見ている」(アマゾンプライム)の評価が思ったほど伸びていないからだ。
「香取と三谷幸喜監督という強力コラボで前評判は高かったですが、強力コラボであるがゆえに、作品のレビューはどうしても両極端に分かれがち。この二人による作品なら何でも最高という固定ファンが5つ星を付ける一方、一つ星を付けたがるアンチもいる。辛口コメントは三谷監督へのものもありますが、香取に関しても《コメディ演技が空回りしている》《ギラギラと頑張る姿が共演者と対照的》といった指摘が少なくありません。配信開始からまだ2週間足らずではありますが、本作品が大きくバズっているとはいえず、『半沢直樹』などの人気テレビドラマに埋もれてしまった感も否めません」(前出・テレビ誌ライター)
同作品に関しては「真の主役は共演の佐藤二朗」との厳しい声も声も少なからずあがっている。果たして香取は、5年ぶりの地上波ドラマでそうした批判を払しょくできるだろうか。
(浦山信一)