赤ちゃんを抱っこする際は、ケガや落下などの危険に留意する必要がありますが、赤ちゃんだけでなく自分を守る工夫も必要です。赤ちゃんの動きは、予想を大きく上回ることもしばしば。次のようなハプニングで、思わぬケガをすることもあるんです。
■急な頭突き
眠たそうに胸に顔を埋めていたと思っていた赤ちゃんが、いきなりグルンと顔の向きを変えたり見上げたりして、顔に当たることがあります。月齢が上がってくると、頭だけでなく腕や手が向かってくることも。ぶつかることによる赤ちゃんへのダメージも心配ですが、ママのダメージも大きいです。赤ちゃんの頭が突然顎や唇に当たり、舌や唇を噛んでしまったり、赤ちゃんの指が目に入ったりすることがあります。
■突然の体勢転換
赤ちゃんの機嫌がいいときでも、急に赤ちゃんがのけぞるような体勢にならない保証はありません。抱っこ中に後ろにあるものに興味を抱き、急にグルンと体をひねったりイナバウアーのように後ろにのけぞったりすることがあります。たとえ抱っこ紐を使っていても、赤ちゃんが急に大きく動くとバランスを崩しやすくなります。
■顔を触られる
赤ちゃんが大人の“顔”に興味を持ち始めると、鼻の穴に指を突っ込んでみたり、唇をつかんで引っ張ってみたり、頬をギュッとつまんでみたり……。力加減の分からない時期の赤ちゃんが顔周りを触ると、想像よりも痛いことがあります。とくに、“穴”は興味の的になりやすいため、赤ちゃんを抱っこして座っているときなど、赤ちゃんと顔が近付くときは注意が必要です。
赤ちゃんの頭や手が向かってきたら、顔をゆっくりと少し後傾して衝撃を和らげたり、手を添えてあやしたりするなど、拒否するのではなく受け入れる意識で対応するとよいでしょう。赤ちゃんを驚かせたり悲しませたりすることなく、ハプニングを防げますよ。「来るかも」と思っておくことで動き出しがスムーズになりますから、ぜひこれらを“想定内”にして赤ちゃんとの幸せな時間を過ごしてくださいね。
(Nao Kiyota)