歌舞伎俳優、市川海老蔵の妻である元フリーアナウンサーの小林麻央が病に冒されているというニュースがスポーツ紙に報道され、世間の注目を集めている。
あえて極秘にしてきたという夫妻は、取材陣が押しかける状況を苦慮、子どもたちの生活に支障が起きてはいけないという理由で、9日の午後に海老蔵自身が会見を行った。
麻央が患っているのは、進行性の乳がん。進行性とあえていうだけあり「かなりのスピードで進行して、深刻なもの」だという。1年8カ月前に発覚したということだが、その間も抗がん剤治療を中心に「手術できる」状態にもっていく治療が続いているとのこと。事態の深刻さがうかがわれる。
この病床報道に世間の反応はさまざまだが、驚きとともにあえて極秘にしてきた夫妻の迷惑を顧みず報道したメディアへのバッシングも殺到。「マスゴミ」「なんでもかんでも報道しやがって」「新聞売るためだったら何でもやるのか!」など罵声が飛び交った。それでも、冷静な声の多くは「とにかく無事を祈る」という“言葉がない”ムードだ。
それは海老蔵の会見でも同じ。病名、状況、期間、現在の状態‥‥これら以外、メディアも何を質問していいのか戸惑いも感じられた。よって、同じような質問にも気丈に話す海老蔵の声とカメラのフラッシュ音だけが目立つ状況に。そんな海老蔵が寝不足なのか感極まったのか、目を赤くして話す様子にお茶の間では涙を流した人も多いという。
「本当にツラそうだった」「麻央の『いってらっしゃい』がないのが寂しいと言っていたのを聞いたら涙が止まらなくなった」「こんな悲しい会見で不意打ちをくらった感じ」「おもわず号泣してしまった」など、テレビの前の視聴者も神妙な面持ちになってしまったことがわかる。
今後はメディアも世間も必要以上に麻央夫人の容態を気にするようになるだろうが、一日も早い回復を祈るばかりだ。
(藤村とおる)