ポスト真央として注目された村上佳菜子選手。ソチ五輪後、引退を考えていたことを明かすも現役続行を決断したが、今期は成績が奮わず、今度こそ引退ではないかとささやかれている。
「現役続行を宣言してから、本当によく頑張って練習していると聞きますが、その成果が出ず空回りしているようです。羽生結弦選手も『努力は必ず報われる、とは限らない』と語ったことがありますが、どんなに頑張っても結果が出なければ評価されません。村上選手はこの2、3年、ジャンプの回転不足で点数が伸びず苦しみ続けているのです」(スポーツライター)
ジャンプの修正は一朝一夕でできるものではない。浅田真央のような天才をもってしても苦労を続けているのだ。だが、伸び悩みの原因はそれだけではないという。
「一説には、村上を育てた山田満知子コーチが基礎力を築く指導ができなかったと言われているそうです」(スポーツ紙記者)
山田コーチといえば、浅田真央選手の育ての親、そして“ポスト結弦”として注目を集める宇野昌磨選手のコーチでもある。
「もともと山田コーチは、シニアの選手は見ないという主義だったんです。ですから有望なジュニアの選手たちをほかのコーチにつないできました。山田コーチ自身はスケートの裾野を広げるべく楽しく滑ることや礼儀作法などに力を入れて指導していました。もちろん指導力があるからこそ、早くからジャンプを教え、ジャンプの上手い選手を育てられたのです。しかし、昔のようにエッジエラーなどに寛大な時代ならともかく、シビアで厳格なジャッジが入る今の時代には、そぐわないのかもしれません。村上は子どもの頃から山田コーチ一途ですから、身についた技を修正しにくい環境にいるのかもしれませんね」(前出・スポーツ紙記者)
村上選手にも山田コーチにも厳しい目が向けられているようだが、ぜひ全日本選手権で、そんな声を払拭する姿を見せていただきたい。
(芝公子)