フィギュアスケート「GPファイナル2016」で銀メダルを獲得した宮原知子選手。彼女の活躍の裏には大きな功労者がいるという。
「宮原は昨シーズンから、タカラジェンヌの演技指導を受け、表現力を磨くことに力を注いできました。そして今季、彼女の演技はさらに大きく変わったのですがそれがバレエのレッスンの効果です。150センチと小柄な宮原は、正確にきれいに動けていても動きが小さく見えてしまい、評価につながらないところがありました。そこで、世界的なバレリーナである吉田都氏の指導を仰いだんです」(スポーツライター)
吉田都といえば、世界有数の英国ロイヤル・バレエ団で長年にわたりプリンシパルを務めた超一級のバレリーナだ。
「海外でトップダンサーとして活躍した吉田ですが、手足がスラリと長くまっすぐな西洋人に、生まれ持った容姿がどうしても見劣るという悩みを抱えながら、そのなかでいかに美しく魅せるかに人一倍腐心してきた存在です。ですから、どうすれば手が長く美しく見えるか、どう上半身を使えば効果的かを宮原に伝授するにはこれほどの適任はいなかったでしょう」(前出・スポーツライター)
バレエを通して、技術のみならずトップ選手としての心の持ち方も授けられたに違いない。
(芝公子)