木村拓哉が医師役に初挑戦するドラマ「A LIFE~愛しき人~」(TBS系)が1月15日からスタートする。
木村演じる沖田一光は、心臓血管と小児外科が専門の超一流の腕を持つ外科医。共演者は竹内結子、松山ケンイチ、木村文乃、及川光博、浅野忠信ら、主役級の面々が脇を固める。否が応でも期待の膨らむドラマとなりそうだ。
しかし、予告編を観たという医療ジャーナリストは、「演出に問題がある」と不安を隠せない様子だ。
「木村演じる沖田が手術室に入る前に、外科手術用ルーペの“サージカルテレスコープ”を装着するシーンがありました。これは、名前の通りルーペで細部を拡大して見るもの。虫眼鏡のような物です。これを手術室に入る前に装着することはありませんし、第一その必要がない。こんな初歩的なことも分かっていない演出では、医療モノのドラマとして先が思いやられます」
木村はインタビューで脚本について「手術シーンも精密に書かれています」と話しており、自らも心臓手術を見学に行くなど勉強している。
しかし、肝心の制作スタッフが医療現場を知らずして演出ができるかどうか、はなはだ疑問だ。演出の不手際でドラマ自体が台無しになっては、木村の頑張りも報われないだろう。