2月4日にスタートした「オトナの土ドラ 真昼の悪魔」(フジテレビ系)で主演を務めている田中麗奈。ドラマに「悪女キャラ」はつきものだが、田中がこのドラマで演じるのは悪女でなく「悪魔」。原作は80年に「週刊新潮」で連載された遠藤周作の同名小説。それを15年放送のドラマ「無痛~診える眼~」(フジテレビ系)や16年放送ドラマ「火の粉」(フジテレビ系)で腕を磨いてきた若手脚本家の香坂隆史がアレンジしている。
「田中演じる外科医・大河内葉子は感情がなく、人の苦しむ姿を見ることでしか生きている実感を得られない、ブラックホールのような心の闇を隠し持っています。そのため、初回放送から口説いてきた男の手の甲に平然と針を刺したり、外科医だからこそ知っている人体の急所を無表情で突いたり、非道なことを平気で遂行する悪女ならぬ悪魔ぶりを発揮しています。最も恐ろしかったのが、そうした非道な行いをした直後の高笑い。口角をキュッと上げ、白く長い首をのけ反らせながら笑う田中には狂気さえ感じました。ネット上でも『あの高笑いが耳から離れず眠れない』『もう医者が怖くて病院に行けない』『田中みたいな医師は実在しそう』『田中がえげつないほど怖い』などと大反響を呼んでいます」(テレビ誌ライター)
田中は現在36歳。18歳の頃に務めた果汁入り飲料のイメージキャラクターそのままの清涼感を引きずってきた印象が強いが、この作品が女優としての当たり役、そして代表作になりそうだ。