現在放送中のNHK朝ドラ「べっぴんさん」で主演を務めている芳根京子。正統派美人で演技も上手く、これまで週単位の平均視聴率も20%以上と高成績を収めている。
ところがこの作品、朝ドラは20%を超えれば合格点と言われているため、もっと話題になっていいはずなのだが“話題にならないことが話題になる”という異常事態が起きているのだ。
「べっぴんさん」は子供服を中心とするアパレルメーカー「ファミリア」をモデルに、「ファミリア」の前身である「モトヤベビーショップ」を立ち上げた坂野惇子らの一代記として描かれているのだが、さる映画製作会社関係者は「脚本が平板で目を引かないんです」とバッサリ斬る。
「“ていねいな人物描写作品”と言えば聞こえはいいですが、見せ場がないんです。しかも、ヒロインである“すみれ”をステレオタイプな“控えめな女性”としてだけ描いています。控えめな女性特有の頑固さや一途さ、それに振り回される周囲の人々の困惑や和解に至る過程などを描けばメリハリや動きが出るのに、と残念がる声も聞こえてきています。登場人物たちが朝から下を向いてばかりの活気がないドラマは、習慣として視聴はしても話題にはならない。芳根自身は“明るい不思議ちゃんキャラ”で面白い女優なのに、このまま持ち味を出せないと、今後の女優生命にも影響を及ぼしかねません」
このドラマの脚本家は14年にフリーアナウンサーの羽鳥慎一が再婚した渡辺千穂。芳根の女優生命は羽鳥アナの妻が握っていると言えそうだ。