平昌五輪の出場枠をかけた戦いでもあった「フィギュアスケート世界選手権2017」。エースの宮原知子選手が欠場したこともあり、残念ながら日本女子は2枠に終わったが、日本女子選手の健闘ぶりは賞賛に値するという。
「樋口新葉選手と三原舞依選手にはシニア初参戦ということもあって、過剰なプレッシャーがかかったことは間違いありません。本郷理華選手も、調子の悪いなかで予定外の出場。しかも彼女の場合は、自分だけが世界選手権の出場経験者であることも重圧になったはずです。実際、SPでは三原選手が15位と出遅れ、本郷選手も12位、勝ち気な樋口選手も9位でした。
しかし、三原選手はフリーで自己ベストを更新する演技を見せ総合5位にまで躍進。三原選手は浅田真央選手の大ファンで、いつも浅田選手のビデオを見てイメージトレーニングをしています。諦めずに最後まで頑張るという浅田選手がこれまで見せてきた強い姿勢が、三原選手を奮い立たせたのではないでしょうか」(スポーツライター)
挽回してみせた三原選手も、急遽出場の本郷選手や初出場の樋口選手も、どれほどのプレッシャーと闘ったことか。それを想像すれば、3枠こそ取れなかったものの、今大会での3人の健闘を大いに称えたい。
(芝公子)