初のエストニア出身力士で大関まで昇進した経験を持つ把瑠都が、5月8日放送の2時間ドラマ「税務調査官 窓際太郎の事件簿32」(TBS系)で俳優デビューする。14年2月に角界史上初の一般公開で断髪式を行い、16年1月からはオフィス北野に所属している。
「甘いマスクと大きな体格の把瑠都はそこにいるだけで存在感がバツグン。初の役どころは主演の小林稔侍が訪れる鮮魚店の店員役で、店主役の井出らっきょを交えた3人のコミカルなかけ合いはなかなかの出来栄えです。把瑠都はマネージャーに頼んで台本をローマ字に起こしてもらってセリフを覚えたそうです。マネージャーが“間違ったローマ字おこし”をしてしまった部分のセリフもそのまま覚えたため、現場でNGを出したこともあったのだとか。今後は他に類を見ない容姿を活かして、北野武監督作品の『アウトレイジ』や『HANA‐BI』のような作品に出演したら面白いでしょうね。たとえセリフがなくても印象に残るはずですから、キーパーソンを演じることができそうです。相撲も演技も相手とのやり取り勝負ですから、元大関である把瑠都ならすぐに演技の何たるかを身体で覚えられるのではないでしょうか」(舞台演出家)
前掛け姿もさまになっている把瑠都。役者としての今後に期待したい。