7月21日、シンガーソングライターの吉川晃司が日本武道館でライブを開催。ステージ上で、喉のポリープ除去手術を受けることを明かした。
アンコールのステージ上で吉川は「3日前、まあちょっと喉でもみておくかと思って(病院に)行ったら、完全にポリープになっていて。主治医の先生に頃合いを見てもらい、1回切っちゃおうと」と話し、突然の報告に観客からどよめきの声が上がった。喉の状態については「ピアノでいうと、鍵盤が5つくらい壊れていたんですよ。これをなんとかごまかしながら歌ってきて。でも、(壊れた)鍵盤5つが10になると、最後は歌い手生命がなくなっちゃうので」と説明した。
「喉の状態をピアノの壊れた鍵盤にたとえるあたりは吉川らしい。この日も『全然ご心配なく』とファンに呼びかけ、得意のシンバルキック(足を高く上げてドラムのシンバルを蹴る)も披露するなど、元気さもアピールしていました。弱みを見せない吉川ですが、過去にもバイクで転倒して足を骨折した状態でライブに臨んだ際、『人生、ギリギリで攻めているから骨1本くらい折れる。一度、骨が折れた場所は強くなる。次のステップだ』と吉川流の美学を披露していました」(音楽誌ライター)
今回の吉川の全国ツアー終了は9月12日。その後、23日に岐阜県内で行われる音楽フェスに出演後、手術日を決定するという。医師からは半年間は歌えない可能性があると言われたらしいが、すべての“鍵盤が揃った喉”でどんな歌声を聴かせてくれるのか楽しみだ。