9月16日に開催された「USインターナショナルクラシック」を制し、10月2日には化粧品会社コーセーの広告出演が決まったフィギュアスケートの本田真凜選手。実力はもちろん、愛らしいルックスでメディアへの出演も増え、今後はますます注目を集める存在となるだろう。
そこで懸念されるのが女王・宮原知子選手の扱いだ。2016年にはロシアの強豪を抑えて世界ランキング1位に輝いた宮原選手。疲労骨折で出遅れたものの実績・実力ともに日本の女子フィギュアスケートを引っ張る存在であることは間違いない。
しかし過去を振り返ればあるテレビ局が、実力者の浅田真央選手を差し置いて村上佳菜子選手をごり押しし、両者に何の恩恵ももたらさなかったケースがあった。
「若くてかわいらしい村上選手を猛プッシュして浅田選手はもう終わりという扱いをした局がありました。実力は誰が考えても浅田選手が断トツだったので違和感を感じた人も多いはず。浅田さんはヘコんだだろうし、祭り上げられた村上選手も気の毒でした。選手をアイドル化して視聴率につなげたかったようですが、あの時期、女子フィギュアはかなり盛り下がってしまった」(スポーツ雑誌記者)
実力者・宮原選手と伸び盛りの本田選手。両者のみならず女子フィギュア選手の実力は拮抗しており、リンクの中での戦いにファンは大いに注目しているはず。一人にスポットを当てるのではなく、冷静な中継を期待したいものだ。
(笠松和美)