連続テレビ小説「わろてんか」でヒロインを務める葵わかなの経歴が議論を呼んでいる。葵がかつてアイドルグループ「乙女新党」(16年に解散)に所属していたことから、一部のメディアが「地下アイドル出身」と指摘。その評価を巡ってファンや視聴者の間で論争になっているというのだ。アイドル誌のライターが語る。
「マキシマム ザ ホルモンも所属する大手制作会社のバップからCDをリリースし、オーストラリアでMVを撮影していた乙女新党を地下アイドル扱いするのは不適切なのですが、世間的には『AKBやももクロ以外はみんな地下アイドル』との認識しかないのが現実。ただ乙女新党を地下扱いすると、日本テレビが激怒する恐れがあります」
乙女新党が結成されたのは、日本テレビのバラエティ番組「ようこそ!東池袋ヒマワリ荘」がきっかけ。同番組では出演者のなかからCDデビューできることが確約されており、葵を含む4名で乙女新党が結成されたという経緯がある。CD発売元のバップは日テレ系のソフトメーカーで、日テレによる強いバックアップがあったことは明らかだ。
「それにアイドル出身の女優には『おはガールちゅ!ちゅ!ちゅ!』の平祐奈や岡本夏美、『bump.y』の桜庭ななみ、『さくら学院』の三吉彩花や松井愛莉らもおり、決して珍しい存在ではありません。最近はスターダストやアミューズ、プラチナムプロダクションといった大手事務所がジュニア部の所属タレントにアイドル活動をさせ、芸能界に慣れさせる手法を採っています。そのうち『若いころはアイドルをやっていた』女優は少しも珍しくなくなるんじゃないでしょうか」(前出・アイドル誌ライター)
どうやら「アイドル歴は黒歴史」という受け止め方が古い発想、と批判される日も間近に迫っているようだ。
(金田麻有)