来年9月に引退する安室奈美恵への評価を巡り、若手学者の指摘に賛否両論が寄せられているようだ。11月12日放送の「ワイドナショー」(フジテレビ系)にて社会学者の古市憲寿が、安室についての報道などについて「神格化されすぎている」との苦言を呈したもの。
古市氏は安室のファンだと断ったうえで、11月8日に発売されたベスト盤で過去のヒット曲を収録し直していることについて「昔のほうが良かったものもある」と指摘。さらに絶頂期での引退という見方に対しては「絶頂でもない。オリコンでもずっと1位ってわけじゃない」とバッサリ。そんな古市氏の発言について芸能ライターが指摘する。
「安室ファンには受け入れがたいでしょうが、古市氏の発言はあながち間違ではない。ネットでも『安室ちゃん自身もずっと絶頂期ではなかったって認めてるし』『小室哲哉から離れた後は沈んでいた』といった声が、当の安室ファンからも寄せられています。番組ではこれらの指摘に激怒した女優の佐藤仁美が古市氏を罵倒していましたが、彼の発言が的外れなら、冷静にスルーできたはず。痛いところを突かれたからこそ、安室ファンの佐藤も怒りで返すことしかできなかったのではないでしょうか」
そもそも今回の引退劇に関しては、一部から「引退セールス」との批判もあがっていた。それが引退ツアーの日程発表でさらに浮き彫りになったとの指摘もある。
「13日に発表された『namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~』の日程を見ると、4月の土日には札幌ドームと京セラドーム大阪での公演が、そしてGW真っただ中に東京ドーム公演が3日間も開催されます。しかしこの時期のドーム球場ではプロ野球が最優先されるので、これほどまとめて日程を押さえることは通常なら不可能。つまり安室のツアーは相当早い段階で、プロ野球機構と調整し用意されていたと考えざるをえません」(前出・芸能ライター)
それに乗っかりたいメディア側にも、神格化をサポートせざるをえない理由があるのかもしれない。
(白根麻子)