11月21日、将棋の藤井聡太四段が大阪市で行われた第66期王座戦第1次予選に勝利し、史上最年少の15歳4カ月で公式戦通算50勝目を挙げた。
翌22日に放送された情報番組「直撃LIVEグッディ!」(フジテレビ系)では、藤井四段の快挙を伝えるとともに、対局後のコメントに注目。これまで藤井四段は「望外」「僥倖」など、中学生らしからぬ言葉で自分の気持ちを表し、世間を驚かせている。
そして今回、勝利数が大台に達した藤井四段は「1局1局指してきたのが節目(せつもく)の数字となりました」とコメント。デビュー50勝目の区切りを「ふしめ」と言わず、「せつもく」と表現した。この読み方を巡って、スタジオ内で意見が分かれ、予期せぬ方向に飛び火した。
先陣を切ったのは、お笑い芸人のカンニング竹山。「こんなこと言ったら怒られるかもしれないけど、読み間違えただけじゃないですか。違いますか?」と、藤井四段の読み間違い説を強く主張。しかし“ミタパン”こと、MCの三田友梨佳アナは「いや、深い意味があるんだと思いますよ」と異を唱える。
そこに割って入ったのが安藤優子キャスターだ。安藤は笑いをこらえながら「たぶんね、三田さんが“せつもく”と言ったら、ガ~ッと(苦情の)電話がかかってくるんだけど、藤井四段が言うと、いやあ独特の読み方ですね~と(なる)」と、人によって評価が変わると指摘。三田アナにとっては、とばっちり以外のなにものでもないが、これには彼女も笑うしかなかった。
「まるで嫁をいびる姑のようですが、実はちょっとした伏線がありました。2015年8月の同番組で、三田アナは株価のニュースで“乱高下”を“らんこうか”と読み間違えたのです。即座に安藤は『らんこうげ!ね』と訂正し、三田アナも言い直したのですが、安藤がやや強めの口調で言ったせいか、この件はネットニュースにもなりました。以来、安藤は三田アナの国語力を疑問視するようになったのかもしれません。だから三田アナをわざわざ引き合いに出して、笑ってしまったのでは」(エンタメ誌記者)
ニュースキャスターの大先輩である安藤から認められるのは、まだ当分先のようだ。
(石田英明)