バラエティ番組で引っ張りだこの人気タレント・小島瑠璃子が、歌の仕事をオファーされなくなった理由を明かした。
12月17日放送の「行列のできる法律相談所」(日本テレビ系)にて小島は、3年前に出演した「PON!」(同)で生歌を披露した際のエピソードを公開。もともと歌手志望で歌には自信のあった小島だが、アナウンサーが「小島さんが次に目指すのは一流のアーティスト!」と煽ったことで動揺し、冒頭から最後まで音程を外しまくってしまったのだという。
「本職のアーティストでも最初の音を外してしまうと、それ以降の音程が取れなくなるケースは少なくありません。絶対音感があれば大丈夫なのですが、前の音から次の音への高低変化を相対的に捉えるため、出だしを外すと、メロディから外れたままで歌い進めてしまうケースがよくあるのです。似たようなパターンとして小節の頭を見失うと、伴奏のビートがズレたように聞こえてしまい、やはり歌えなくなってしまいます」(音楽ライター)
小島にはなんとも気の毒な話だが、外した音程のリカバリーができない程度の歌唱力だったと指摘せざるを得ないのも事実だ。ただ昭和のころには、実力のないアイドル歌手に恥をかかせるようなイジメも横行していたという。音楽ライターが続ける。
「昔はデジタル音源などありませんから、歌番組の伴奏は生バンドが演奏していました。当時の生バンドは楽譜を初見で演奏できるような高い技術を備えているのは当たり前。その技術を悪用して、わざと音程が1音ズレた状態で、伴奏を始めるケースもあったのです。大した歌唱力のないアイドル歌手では、伴奏に合わせて音程を変えるなんて芸当は不可能ですから、調子っぱずれのまま歌わされる羽目になったのです」
それでもなかには原曲から1音ズレた状態で見事に歌いきるアイドル歌手もいて、生バンド側から「アイツは大したやつだ」と一目置かれるケースもあったという。小島も昭和に生まれていたら、もっとこっぴどい恥をかかされていたのかもしれない。
(白根麻子)