12月21日に放送された「とくダネ!」(フジテレビ系)で、同局の海老原優香アナが吊るしあげられた。
番組では、元横綱・日馬富士の貴ノ岩への暴行問題を受け、20日に開かれた日本相撲協会の臨時理事会、横綱審議委員会の報告について議論を交わした。ゲストとして招かれた東京大学名誉教授で横綱審議委員も務める山内昌之氏、相撲取材歴30年のレポーター・横野レイコら、いわば相撲の専門家の意見を中心に番組は進行。
白熱した議論が続くなか、MCの小倉智昭は「海老原は相撲が全然わからない人だったんだけど」と前置きして、「昨日1日の様子を見てどうだった?」と意見を求めた。海老原アナは「私は相撲よくわからないですし、それこそ貴乃花さんがいま何も話さない状況で、こうやってメディアがいろんな憶測でいま話をしているわけじゃないですか。そういうのがいま、(報道を)やっている側ですが、どこまで憶測で話していいんだろうかって……」と答えた。
あたかも、ゲストが憶測で物を言っていると取られかねない発言に小倉はすぐさま反応。「それはでも、横野さんの取材は他よりもはるかに進んでいると思うよ。かなり核心をついていると思うよ」と反論した。
海老原アナが試練にさらされたのは、この後だ。山内氏が「海老原さんが憶測とおっしゃったことだけど」と切り出し、「憶測というのは根拠がないことを自分の推量や想像で語ることに限りなく近いものが憶測。そうではなくて、今日の(発言)は報告書という具体的な資料、証拠があって、それを各人が分析しながら、証拠・証言に基づいて発言しているわけ。ですから、これは憶測ではないんですよ」と生放送中に説教されてしまったのだ。
「視聴者感覚では、海老原アナの『憶測発言』もわからなくはない。ただ、局としては番組の内容を根底から覆すことになりますから、失言ですね。出演していたコメンテーターに対しても失礼。でも、山内さんに説教された後の海老原アナの顔が焦ったように見えて、ちょっと可哀想でした」(テレビウォッチャー)
失敗は成功の母。海老原アナには女子アナ界の横綱に育ってほしい。
(石田英明)