篠原涼子主演のドラマ「民衆の敵 ~世の中、おかしくないですか!?~」(フジテレビ系)が、月9史上ワースト記録更新の窮地に立たされているという。12月18日放送の第8話は前回から1.7%アップの視聴率7.0%をマーク。なんとか全話平均で7.0%を死守した。
これまでの月9ドラマで最低だったのは今年1月期の「突然ですが、明日結婚します」が記録した全話平均視聴率6.6%。これを下回らないためには、25日の最終回で3.3%以上の数字が必要となる。さすがに無理のない目標にも見えるが、現状は予断を許さないというのだ。テレビ誌のライターが指摘する。
「最終回はクリスマス放送。この時期は学校が冬休みに入っていることもあり、各局では幅広い年齢層にアピールできる特番を用意しています。日本テレビでは『有吉ゼミ』、テレビ朝日では『Qさま!!』、TBSでは『CDTV』のスペシャル番組を用意。そしてテレビ東京の『世界!ニッポン行きたい人応援団』は、かつて8%台も記録している人気特番です。この強力なラインアップに『民衆の敵』がどれだけ伍していけるのかは未知数ですね」
たしかに各局の番組を見渡すと、どれもチャンネルを合わせたくなる魅力的なプログラムばかりだ。このなかで果たして「民衆の敵」はどれほどの数字を獲れるのだろうか。
「フジテレビのドラマでは15年8月11日に放送された『HEAT』第6話が、伝説の2.8%を記録しています。さすがに最終回に視聴者の半数が離脱するとは考えにくいですが、クリスマス色の強い特番を生で見て『民衆の敵』は録画してあとで楽しむという可能性は高い。そうなると『3.3%』も達成確実とは言い切れないのです」(前出・テレビ誌ライター)
もっとも、ワースト記録に注目が集まることで、ついついチャンネルを合わせる視聴者もいそうだが。
(金田麻有)