1月16日スタートの亀梨和也主演ドラマ「怪盗 山猫」(日本テレビ系)が好調だ。視聴率は第3話が11.1%と前話より下がってはいるが、視聴者の評判は高い。テレビ誌記者が語る。
「亀梨くんの振り切った演技は見事ですね。また、広瀬すずさんに天才ハッカー役は難しいと周囲は見ていましたが、とんでもない。今時の若手には珍しく、目だけで演技の出来る女優ですし、亀梨くんとの絶叫シーンは、視聴者を惹きつけました。『花ざかりの君たちへ』(フジテレビ系)の武藤将吾さんの脚本と、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)の猪股隆一さんの演出は、シリアスとコメディの配分もいいですし、テンポがあって飽きさせません。続きが気になるドラマですね」
亀梨といえば、10年前、「野ブタ。をプロデュース」(日本テレビ系)がヒットした後、主演ドラマが当たらず、一時期、「亀梨は終わった」とさえ言われたが‥‥。
「2011年の『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)の成功が転機です。元々、他のジャニーズタレントが拒否したのを亀梨くんが名乗り出たものです。『妖怪人間』ですからね、普通のアイドルはやりたがりませんよ。彼は野球に対してもそうですが、努力家で、失敗した作品も含めて、全て自分の財産にしようという姿勢を持っています。昨年の映画『ジョーカーゲーム』もヒットしましたし、『怪盗 山猫』が成功すれば、人気実力派俳優としての地位が確立されるでしょう」(スポーツ紙芸能デスク)
インタビューで「悩みを抱えることは重要。そこから何を見いだせるか」と語っている亀梨。失敗から学んで這い上がる精神が、今作の演技に繋がっているのだろう。
(長谷部葵)