今期のドラマで好評を博しているNHKの痛快娯楽時代劇「ちかえもん」。あの近松門左衛門が大ヒット作「曽根崎心中」を書くに至るまでが虚実を織り交ぜて描かれており、実に大人が笑えて楽しめるドラマに仕上がっている。
「主人公の近松を演じる松尾スズキをはじめとする役者陣はもちろんのこと、脚本家から音楽、舞台装置といったスタッフ陣に至るまで、このドラマに関わっている全員が楽しんで作っているのが見ていてわかる。そこがこのドラマのいちばんの魅力でしょう。ですがヒロインのワケあり遊女・お初を演じる早見あかりが少々気がかりなんです」
と語るキー局テレビ制作スタッフが、声を潜めて続ける。
「遊女独特の衣紋を抜いた着方をした早見は首筋から肩にかけたラインがもっさりとたくましく、うつむくと二重あごのラインまで深々と入るんです。切ない遊女の恋心を演じても、ついつい余計な脂肪が目に飛び込んできてしまいますよ。どうしてもっと体重管理を事務所にお願いしてこの遊女役に臨ませなかったのか。疑問で仕方ありません」
せめてあと5キロ体重を落としていれば、もっと妖艶な遊女姿の早見を見られただろうに。