テリー せっかくだから、テレビじゃあんまり聞けない話もしたいんだけど。羽賀研二と出会ったのはいつだったの?
梅宮 たぶん、この仕事を始める前だったから、高校生の時だったかな。最初ちょっと話してみて、「すごい遊び人だ」みたいな印象でした(笑)。
テリー 遊び人だと思ってた彼と、どうして恋に落ちたの?
梅宮 初対面から数年たって、あるバラエティ番組のデート企画で一日中一緒にいたんですね。そしたら、私の話をすごく聞いてくれるわけですよ。その前に好きだった人が自己チュー男で、「僕の話を聞いて」っていう人だったから、とても親切なんだな、と思って。ほら、女って話を聞いてもらいたいし、こっちも若くて経験もなかったから。
テリー そうか、無菌状態だもんね。
梅宮 うん、ビニールハウス育ちで「世の中に悪い人はいない」って思って育ってるから(笑)。
テリー 何年ぐらいつきあったっけ?
梅宮 5年です。
テリー その間、世間から叩かれたじゃない。その時に、ご両親や周りから「あんな男と早く別れなさいよ!」って言われたと思うんですよ。
梅宮 そうですね。でも、みんなが言っている彼と、実際に私が接している彼が全然違うから、「みんな、何言ってるの? 何でそんなに騒いでるの?」って、その時は思ってましたね。
テリー なるほどね。俺はそういう気持ちもわかる気がするよ。ベッキーなんかも、そうなのかもしれないよね。ピュアに人を好きになるって、そういうことだからさ。
梅宮 単純に純愛をしていただけなんですよ。確かにお金の問題はあったけど。
テリー それは彼から「貸して」って言われるの?
梅宮 ううん、それは1回もないの。(お金は)「私が出すよ」って言いたくなっちゃう人なんですよ。
テリー そうか、「お金貸して」と言われれば、「怪しい」と思うけど。
梅宮 そういうことは絶対に言わないし、本人にもその気はないんです。だからあれはもう、生まれ持った才能なんでしょうね。
テリー じゃあ、別れのきっかけは何だったの?
梅宮 ある女優さんと俳優さんの結婚式に招かれて、ハワイに行ったんですね。で、ケーキ入刀の時に司会の人が「夫婦そろっての初めての共同作業です」って言うじゃないですか。
テリー 結婚式の常套句だよね。
梅宮 それを聞いた時に、ものすごくショックを受けたんですよ。「普通の人は、結婚が始まりなんだ。じゃあ私、この人と結婚したあと、どんな新鮮なことがあるんだろう?」って。
テリー ああ、いろんなことがありすぎたからね。
梅宮 そう思ったら、何だかいろいろなことが自分の中で一気に崩れちゃって、先が見えなくなったんです。で、次の日に仕事で先に帰る彼を私が空港まで車で送って行って「バイバイ」って普通に見送ってから、それ以来ずっと会ってないですね。
テリー そんなにさりげない感じだったんだ。彼、ビックリして、わけわかんなかったんじゃないの?
梅宮 一緒に住んでいたから、私は帰国後ホテルに滞在して、引っ越し業者に私の家具や荷物を運び出してもらったんだけど、「作業中にかなり揉めた」って言っていました。
テリー そりゃ、何も聞いてなきゃそうだよ(笑)。
梅宮 でも、それ以上一緒にいてもしょうがなかったし。まあ、本当にいろいろあったから、いきなり恋の魔法が解けた感じでしたね。