四大陸選手権を最後に現役を引退した元フィギュアスケート選手の小塚崇彦。近年は故障に苦しんできただけに、常に「これが最後の試合かもしれない」という緊張感を持って大会に臨んでいたという。
「ネット上では以前から引退がささやかれ、昨年の秋にはスケート連盟から引退を遠回しに勧められたとも噂されていました。実際は昨年の全日本選手権の直後に自分で感じるものがあって引退を決めたといいます。その後の発表までに時間がかかったのは、それだけ関係者の了解を得たり、報告したりと手間がかかったのでしょう」(スポーツ紙記者)
だが、マイペースな自由人である小塚。インタビューで現役引退を尋ねられた時、こんなことを言ってのけた。
「やりきったので特に後悔はないとのことでしたが、氷上のバク転をやってみたかったそうで、『それができなかったのが残念だった』のだとか。フィギュアに対して真面目なイメージですが、意外とおちゃめなところがある小塚選手らしいエピソードです」(前出・スポーツ紙記者)
故障した脚の問題もあるとはいえ、可能なものなら4月上旬のアイスショーでの完全引退の場で、ぜひともバク転に挑戦してみてほしい。
(芝公子)