ネットでの出会いが増えている中、気になる相手に対して見せる写真はどうしても“盛りたい”気持ちが生まれるものですよね。でも、あまりに加工を重ね過ぎると、対面したときのギャップが大きくなってしまいます。自分の魅力が伝わる写真やプロフィールとは? 専門家のアドバイスをみていきましょう。
■マッチングアプリに加工した写真を登録したことがある女性は……
年収1,000万円以上などのハイスペック男性にまつわる研究を行うハイスペ男子総合研究所が、2023年11月にマッチングアプリを利用したことがある20~40代の男女各120名、計240名に対してアンケートを実施。マッチングアプリに登録する自身の写真を、見た目をよくすることを目的に加工した経験はあるかという問いに対し、「はい」と答えた女性は55.0%、男性は61.7%となりました。男性のほうが多いのは驚きですが、男女共に半数超えの状況にも驚きます。
写真のどこを加工したのかという問いに対しては、男女ともに1位が「肌(色や質など)」、2位が「顔の大きさ」、3位が「目」という結果に。やはり、顔は第一印象を左右する重要なパーツ。どうしてもよく見せたいという心理が働くようですね。
しかし、マッチングアプリを通じて実際に会った際、登録されている写真やプロフィールと実際の相手の印象が違った経験はあるかを問うと、女性の59.2%、男性の75.7%が「実物と違っていた経験がある」と回答。「写真よりも実物のほうがだいぶ老けていた」「髪の毛が薄かった」「写真とは別人がきた」など、写真とのギャップがあったとの回答が多く見られました。男性は7割超えともあって、女性はとくに注意したいといえそうです。
■男性は女性の写真加工についてどう思っている?
同研究所はこの結果を受けて、ハイスペ男性3名に女性のアプリ写真加工についてインタビューを行いました。
すると、女性が気にしている顔のパーツなど細かい部分は男性にとって気にならないことが多く、「なるべく加工しないでほしい」「自然体のほうが好印象」などの声が挙がったとか。女性が気にしがちな細かい部分よりも、男性は表情や明るさなど写真から受ける印象や雰囲気を重視することが判明。女性の感覚とはだいぶ異なるようですね。
■成功につながる写真とプロフィールとは?
ハイスペ男子総合研究所 所長の吉沢詩乃さんは、女性が自身のプロフィール写真やプロフィール文を、どうすれば恋愛・婚活を成功させることにつなげることができるかアドバイスしていました。
ポイントになるのは、あくまでも“リアルな自分のベストコンディション”で登録すること。マッチングアプリは出会うためのツールなので、出会った後が本番。実態と大きくかけ離れた内容での登録をすると、会ったときにマイナスのギャップが大きくなるだけでなく、“過剰に盛る人”としてパーソナリティへの不信感を感じる方も出てきてしまい、中にはフェードアウトされるケースもあるといいます。
そこで勧めていたのが、写真はアプリで加工するよりも、プロに撮影してもらうこと。そのほうが自然に“自己ベスト”を写真に収められるそうですよ。アプリ用の撮影サービスなども増えてきているので、利用を検討してみてもいいかもしれませんね。
また、意外と重要なのがファッションと表情です。実は、顔よりも全体の雰囲気を左右するのがファッションだそうで、デートのときに選ぶような清潔感のあるファッションで写真を撮ることがポイントだといいます。
アプリには笑顔のショットを複数登録するようにし、目の細さやシワなどを隠すよりも、「優しそう」「親しみやすそう」などのパーソナリティを想像できるような、表情を重視した写真選びをすることを勧めています。
プロフィールについては、そのままリアルな情報を掲載したほうがベターとのこと。マニアックな趣味を隠そうとする人は多いですが、実は記載したほうがメリットは大きいそう。印象にも残り、共通の趣味がある人と出会ってそのまますぐに交際・ゴールイン!というパターンも珍しくないのだとか。
「たくさんの方と出会えるチャンスのあるアプリだからこそ、個性を出していくほうがよい出会いにつながる」と吉沢さん。ぜひこれをヒントにして、くれぐれも写真もプロフィールも盛り過ぎて失敗しないよう注意してくださいね。