“エビデンスおばけ”のKis-My-Ft2千賀健永が「将来同年代の方とは確実に差が出る」ワケとは/美容整形「令和のリアル」
Kis-My-Ft2の千賀健永といえば、今の“美容男子”を語るうえで欠かせない存在の1人。10代の頃から肌と向き合い、美容医療に対しても「雰囲気」や「流行」ではなく、エビデンスを基準に選び続けてきたとされる。そんな彼の美容への取り組みについての様々な気になるポイントを、美容オタクライターのM子とベテラン業界プロモーターのX男が、「R.O.clinic(アールオークリニック)」(東京・渋谷区)の呂秀彦院長に分析してもらうと―。
M子:千賀健永さんって、美容医療に早くから取り組んでいたことが知られていますよね。10代からスキンケアを続けてきて、「医学的な裏づけがあるものしかやらない」というスタンスで、レチノール、幹細胞、美容点滴、HIFUなど、派手さよりも積み重ねを感じさせるものが多いんです。本人がみずからを“エビデンスおばけ”と呼んでます。これって、美容外科医の視点から見ると、かなり理想的ですか?
呂院長:はい、どれも現在評判の良い施術ですね。
M子:やっぱりそうなんですね。いわゆる攻めすぎていないのに、確実に肌の底力を上げていくラインナップという印象です。
X男:千賀くんって、たぶんかなりナチュラルに見えるけど、やってることは相当レベル高いと思うんですよ。
M子:昔の整形は、劇的に顔が変わるというイメージだったけど、今は真逆で、「あれ? なんかきれいになってる?」くらいの変化を、何年もかけて積み重ねるのが人気ですよね。実際、目元なんかも、数年前と比べるとすごくすっきりして見えますし。
X男:こうした“努力型美容”と、短期間で結果を出す即効系の美容医療は、どこが決定的に違うのでしょう?
呂院長:千賀さんはまだ34歳ですが、将来同年代の方とは確実にシミやたるみなどの肌の状態に大きく差が出てくるでしょうね。
M子:毎回院長とお話するたびに、今すぐの変化じゃなくて、「未来の肌」に差が出ることが大事なんだなって感じます。しかも千賀さん、もともと肌が弱いことを公言していて、低刺激のスキンケアを続けてきた人。それでもHIFUのような施術を取り入れているのは、自分の肌を理解したうえでの選択なんですかね? ただ、その中で「やりすぎ」に見えないのが千賀さんのすごさでもあります。実際、目元については、ネットではいろいろ言われてるみたいだけど。
呂院長:ハイフアイシャワーなどで目元の施術を行うと、まぶたのたるみが改善し目の周りがスッキリ見えることがあります。
M子:目頭切開などと誤解されがちだけど、施術の選び方次第で、ああいう変化は十分に起こり得るということなんですね。
呂院長:とはいえ、インフルエンサーなどの情報だけを鵜呑みにせず、しっかりとその情報を元に専門医の診察を受けることをお勧めいたします。
M子:これをやれば一瞬で小顔、みたいな情報ほど、冷静に距離を取る必要がありますよね。千賀さんの場合は、情報を集めたうえで、必ず医療として落とし込んでいるのですが、それはそれでもどかしい気も……。
呂院長:ご本人の肌の状態などを考えずに新しい施術を行うと思わぬトラブルを引き起こす可能性が心配されますから、シミであればIPLやピコレーザー、シワであればボトックス、ヒアルロン酸注射、最近の人気の施術ですと、ジャルプロ注射、リジュラン注射などのコラーゲンブースターが人気です。あと、美肌に関してですと、ハイドラジェントル、ピコレーザー、エレクトロポレーションにIPLですね。
M子:“千賀美容マップ”、ちょっとたどってみたい(笑)。では最後に、先生が見ている次のフェーズを教えてください。
呂院長:まだまだ日本ではメジャーではありませんし、行なっている施設も少ない「再生医療」でしょうか。当院でも2026年初めには導入する予定です。
X男:足す美容から、戻す美容へ、ですね。
M子:千賀健永さんの美容は、「若く見せる」よりも、「時間の使い方がうまい」美容。やりすぎの時代だからこそ、その静かな積み重ねが、いちばん雄弁に美を語っている気がします。取材してみたい!
【 連載コンビ・プロフィール】
M子:美容と芸能のライター歴25年。誰もチャレンジしない時代に、女性誌で初めてプチ整形を体験取材した一人。美容整形への風当たりが強い時代から美容術の「今」を追っている。
X男:美容整形業界に長く在籍し、コーディネーターとしてTV・出版業界、芸能事務所、財界にも太いパイプを持つ。
