お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんが11月19日配信の「AERA dot.」連載において、語尾に「しん」をつける理由を説明している。
クロちゃんといえば、「~だしん!」などと言葉の最後に「しん」を付ける独特な口調で知られるが、そのワケについて同連載の中で、「2018年に解散した『Cheeky Parade』っていうボクの大好きなアイドルグループが深く関係している」と説明した。
いわく、ライブ中の「Cheeky Parade」の曲の前奏や間奏などでファンが入れる合いの手の言葉に「ライオン トラ チーター ラタラタ ラトラーター サイ ゴリラ ゾウ サゴーゾ サゴーゾー 栄養 栄養 栄養 栄養 カプサイシンって知ってるー? 栄養過多で脂肪肝」とのフレーズがあり、「しん」はこの「カプサイシン」から取ったものだという。
クロちゃんは「『なんで、その部分だけとったの?』って思われるだろうけど、ボク的には『カプサイシン』って言葉がすごく可愛かったんだ。最後の『シン』の響きが特にね」と語り、「そこからボクは『しん』に、どっぷりハマっちゃった」と振り返った。
語尾に「しん」を付けることで、「少し強めの言い回しでも、なんかマイルドになる」と語るクロちゃん。続けて、「例えば『大嫌い』って言葉って、文章にするとちょっと冷たい感じにとられちゃいそうだけど、『大嫌いだしん!』ってなると、クリープを入れたコーヒーみたいに優しくなるでしょ?」と持論を述べ、最後には「みんなも気に入ったら、どんどん使ってね」とも呼びかけた。
「知られざる“しん”の由来が明かされるも、随所にクロちゃんにしか理解できないような価値観も散りばめられており、なかなか100%共鳴することは困難かもしれません。ただ、このクロちゃんの“しん”を使う理由の説明に対し、意外にも世間からは『読んでてなんか幸せな気分になってきた。本当に良かったしん』『クッソどうでもいいんだけど、しっかり読んでしっかりコメントしてしまった。これがクロちゃんという芸人の魔力か』『読み終えた後になんとも言えない気分になった。でも、決してイヤな気分ではない』との好意的なリアクションが続出。クロちゃんの独特すぎる世界観の全てには共感できなくとも、どこか気遣いや優しさを窺わせる説明に“ホッコリした”との感想を抱く人も多かったようです」(エンタメ誌ライター)
なお、すでに解散したCheeky Paradeの存在を忘れない為にも「しん」を使い続けているとも語ったクロちゃん。バラエティ番組では“ゲスっぷり”ばかりがクローズアップされるが、そのハートの奥にはアイドルへの熱い想いがあったようだ。
(木村慎吾)