失恋して悲しい……そんな感情はなかなか変えることができませんよね。でも、変えていく方法があります。あなたの思考と行動を変えていけばよいのです。
人間はそもそも、思考、行動、生理反応、感情の4つの機能で成り立っています。その中の生理反応と感情は、自分の意思で変えることはできません。例えば、「目が充血している」という生理反応は、願ったところで治りませんよね? 「失恋して悲しい」という感情も、なかなか変化しません。でも、変化しにくい生理反応や感情も、思考と行動を変えていけば自然と変わっていくのです。
まずは生理反応。「目が充血している」のなら、「どうしよう、病院に行こうか」と、まずは思考してみる。そして、実際に病院に行くという行動を起こす。すると、クスリを処方してもらって使用し、充血が治っていきます。そう、これが思考と行動が生理反応を変えてくれるワケなのです。
感情も同じこと。「失恋をして悲しい」のであれば、まずは悲しみから解放される方法を考えてみましょう。例えば、「友だちにラインをしてみよう!」と思考する。そして実際に「友だちにラインをする」(=行動をする)。すると、友だちとのやり取りの中で、ある程度気が晴れたり、悲しみが薄れたりしますよね。
逆に、思考と行動によって悲しみを意識的に強くしていくこともできます。例えば、「どうせ私はダメな人間だから、誰からも好かれる可能性はない」というネガティブな思考のまま、誰にも会わずに部屋に閉じこもるという閉鎖的な行動を取り続け、結果として悩みは増幅するばかりとなるのです。
人って不思議なもので、ある程度は「思い通りに生きていける」もの。環境を自分で作るか作らないか。それが、幸せになれるかなれないかの境目なのかもしれません。
(恋愛カウンセラー・安藤房子)