俳優の武田鉄矢が11月21日放送の「土曜スタジオパーク」(NHK)に出演し、モノマネタレント・コロッケからサインをせがまれ、それを断った過去を明かしている。
長く武田のモノマネを披露してきたコロッケは同番組にVTR出演。自身がまだ中学生だった頃、すでにフォークグループ・海援隊のリーダーとして活躍していた武田とのほろ苦い想い出を振り返った。
コロッケは憧れだった武田が地元の熊本県にコンサートで訪れてくれたことを喜び、勇気を持って「サインをせがんだ」ものの、「断られました。『今、忙しいから』って」と告白した。
この暴露に対し、武田は「熊本の市民会館に行くと、ずっと柱の陰からジーッと(武田を)見ている子がいるんですよ。中学生で。気持ち悪いじゃん」と当時の状況を説明。「本当に申し訳ない」と“サイン拒否”を詫びつつ、「フッと楽屋に入ってきてね。何か盗んで帰るような子に見えた」のだという。
その後、武田とコロッケは互いにタレントという立場で再会。その際、コロッケが熊本でのショッキングな出来事を直接本人に伝えると、武田は「申し訳ないけど、お前のことがなんか盗みをやるように見えたんだ。考えたらあの頃から俺の芸を盗みに来てたんだなぁ」と話し、コロッケは「うまいこと言いますね」と感心したという。
「時代背景もあるのかもしれませんが、勇気を振り絞ってサインをお願いした中学時代のコロッケに対し、かなりの塩対応で突き放した武田にはネット上でも『感じ悪いな』『申し訳ないって謝罪はしてるけど、盗みをやるような子に見えたなんて言われたら、私ならショックだわ』『かなり失礼なこと言いますね』『芸能人が皆サインに応じる必要はないけど、盗んで帰るように見えたとか言うのはどうかと思う』との反応が殺到。ドラマ『3年B組金八先生』(TBS系)で武田が演じた坂本金八役と、実像とのギャップに驚かされますね。武田はこれまでもファンからの写真撮影や握手は“基本的に全て断る”とのスタンスを表明していますが、それならば断った理由も『そういう方針なので』とだけ表現すれば角が立たずに済んだと思うのですが」(エンタメ誌ライター)
今となっては笑い話かもしれないが、当時の“コロッケ少年”にとってはショックな出来事だったにちがいない。
(木村慎吾)