複数の女性と多目的トイレなどで不貞行為をしていたと報道され、活動を自粛していたお笑いコンビ・アンジャッシュの渡部建が12月3日に謝罪会見を開いた。
会見で渡部は、なぜ騒動から会見まで半年も時間がかかったのか、不貞行為に及んだいきさつや、年末に放送が予定されているテレビ番組への収録参加についてなど、多くの質問に対して明言を避け、そのグダグダな様子がネットで生配信されたこともあり、ネット上では「こんな会見ならやらない方がマシだった」「渡部が何のために会見したのかわからない」「芸能活動復帰はかえって遅れたのでは?」といった意見が上がるなど炎上。“フルボッコ会見”と揶揄されてしまった。
渡部と同様にゲス不貞を報道されながら、ネットでの炎上や、仕事へのダメージを最小限に抑え、件の大みそか特番でも不貞ネタを徹底的にイジられることで騒動を乗り越えたのが、俳優の原田龍二だ。原田の謝罪は渡部と何が違ったのか?
原田の“4WD不貞”が「週刊文春」に掲載されたのは昨年の5月30日。複数の女性と、公園などに駐車した原田の自家用車の中で不貞行為に及んでいたとの記事に、世間では「女性をモノ扱い。馬鹿にしている」「女性を性のはけ口にしている」「奥さんがかわいそう」といった、渡部の場合と似たような批判が上がっていた。
すると原田は記事掲載の翌日、自身がMCを務める生番組にて謝罪。続いて行われた会見では、メディアから厳しい質問も飛んだが、原田は包み隠すことなく丁寧に回答したのだ。
たとえば「性欲は強い?」という質問には「強いですね」と率直に答え、自家用車はどうするのかという問いには「早く買い替えなければいけないなと思います」と答えている。
「騒動から日を置かずに謝罪会見を行い、答えに窮するような質問にも、下手な弁解はせずに率直に答えた姿が功を奏したのか、ネットで厳しい批判を浴びることもほとんどなく、出演番組を降板することもなく騒動を乗り越えることができました。渡部さんの場合は原田さんと真逆で、妻で女優の佐々木希さんや相方の児嶋一哉さんがメディアの前で謝罪しているのにもかかわらず、本人がダンマリを決め込んで逃げ回ってしまい、結局会見まで約半年かかってしまいました。しかも謝罪会見もしないうちに、年末番組への収録参加していたことが報道されたことも火に油を注ぐ形に。本人のプライドが足を引っ張ってしまったのか、諸般の事情によって言いたいことも言えなかったのか、いずれにしても不満の残る会見になってしまったことは否めません」(芸能ライター)
渡部は会見前、佐々木からは「とにかく誠心誠意謝罪すべき」とアドバイスされたというが、その思いを世間に届けることができなかったようだ。渡部の活動再開は限りなく遠のいてしまったのかもしれない。
(石見剣)