12月14日、28日からのGoToトラベル全国一斉停止を発表した菅義偉首相。直後に自民党の二階俊博幹事長らと“大人数”で会食していたことが明らかになり、批判を浴びるハメになったことは記憶に新しい。
会食には林幹雄自民党幹事長代理や 元宿仁自民党事務総長といった政界の人物だけではなく、プロ野球・王貞治ソフトバンク球団会長や俳優の杉良太郎といった人物も含まれていたため、「何のための会食なのか」「ただの忘年会では?」といった疑問が噴出した。
同じく会食に参加していたフリーアナウンサーでタレントのみのもんたが23日、「東京スポーツ」にて会食の中身を証言している。
記事によると、みのは「最後の最後に菅さんと会食したって批判されるわ…」とこぼしながらも「1年の“締め”の相手が総理大臣ってのは文句ないかな」と、軽口も絶好調の様子。
みのは会食に出席したいきさつについて「二階幹事長と古くから付き合いがある人で食事しましょう」という趣旨だったことを明かし、菅首相主催ではなかったことを強調。首相は同日、公務を終えて帰るだけだったため、「じゃあ食事しますか」と二階幹事長から誘われたのだと説明した。
みのは続けて、会食の様子について「ちゃんと席の間に距離を取って」と、密の状態にはなかったことを明かし、会話の内容については「政治や社会について話すわけじゃなく」とし、首相との会話ではみのの本名である御法川(みのりかわ)という名字について話したり、王氏からは野球の話があったことを述べている。
みのの発言にネットでは《二階さんが元凶だったのか》《名字の話と野球の話?不要不急だろ》《コロナ禍で大人数の会食は慎んでと言われてるけど、みのさんも王さんも、二階幹事長から誘われたら断りにくいよな》《王さんも杉さん、みのさんも高齢。リスクはあるのに二階さんは何とも思わないのか?》《みのもんた、会食の内容ペラペラしゃべっちゃだめでしょ》《みのさんはもう食事に誘ってもらえなくなるだろうな(笑)》といった声が上がっている。
「年末年始のかき入れ時に観光業界や飲食業界はGoTo停止で窮地に立たされ、国民も『不要不急の外出』の自粛をお願いされ、大人数での会食は慎むべきと連日報道されています。そんな中、菅首相自らが会食に参加していたことがわかって批判されているワケですが、みのさんのコメントによって会食の内容が“不要不急の内容”だったことも明らかにされてしまいましたね。参加した方々の危機意識の欠如を批判されても仕方ないですし、特に会を主催した二階幹事長には問題があったと言わざるを得ません」(週刊誌ライター)
新型コロナウイルスは、上級国民だからといって“忖度”してくれるワケではない。感染リスクのある高齢者の不要不急の会食は慎重に行うべきだ。
(石見剣)