最近では韓国の文化が日本にも入ってきていますが、知らないことも多いものです。そこで、日本人にとっては不思議に思える韓国の食文化をチェックしてみましょう。
■食事マナー
韓国ではステンレス製の箸とスプーンを使い、ご飯と汁物はスプーンで、汁気のないおかずは箸で食べます。食事中にクチャクチャと食べる音をさせるのはNGで、目上の人と一緒に食事をするシーンでは、目上の人より先に箸をつけるのはマナー違反なんだそう。この辺りは、日本と似ていますね。日本と違うのは、器を手に持ってはいけないということ。例えば、汁物も器をテーブルの上に置いたまま、スプーンですくって食べます。
■食事のタイミング
日本では、お正月にはおせち料理やお雑煮、節分には恵方巻など、行事などの際に決まった食べ物がありますが、韓国でもあるようです。
・雨の日は「チヂミ」を食べる
韓国では、雨の日にチヂミを食べる家庭が多いのだそう。フライパンでチヂミを焼く際にパチパチとした音が雨の音に似ているから、雨の日は買い物に行きづらいため冷蔵庫などにあるものだけで作ることのできるチヂミが好適だからなど、その理由には諸説あるようです。いずれにしても、日本で雨の日に食べるものはないので、不思議な文化といえますね。
・引越しの日には「ジャージャー麺」を食べる
日本では引越しの日に引っ越しそばを食べる習慣がありますが、韓国ではジャージャー麺なんだそう。韓国のジャージャー麺は、豚肉、タマネギなどをチュンジャンという黒味噌で炒めた、甘い濃厚な食べ物です。なぜジャージャー麺かというと、実は韓国で出前といったら一番先に思い出す定番メニューがこれなんだとか。そこで、引っ越しを手伝ってくれた人々におもてなしをするため、出前ができるジャージャー麺が手軽だからという説があるようです。