朝の情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」が、今年3月26日の放送をもって終了することを1月12日、フジテレビが発表した。同番組はキャスターの小倉智昭が1999年からMCを務め、22年の歴史に幕を下ろす。小倉は「そろそろ次世代のキャスターに席を譲る時が来たようです。長きに渡りご覧いただきありがとうございました」と局を通じてコメントしている。
1月12日放送の同番組では、火曜コメンテーターのメイプル超合金・カズレーザーが、成人の日に酒の回し飲みなどして暴れる新成人について言及。番組では一部の新成人による“暴走”の様子を伝え、晴れ着姿で酒を回し飲みしている映像を紹介したのだが、これにMCの小倉が「毎年こういうのを伝えているけど、抑止になっていない。我々の力ってないのかな」と呆れるように語ると、カズレーザーは「この人たちは毎年ある一定数いる愚か者だと思う」「成人の日だから暴れているのではなく、成人の日を全部中止にしても、この人たちは多分集まって暴れる。だって(酔って)ベロベロの人は式典には入れないから関係ない」と指摘した。
また、“報じることによる抑止力”についても、カズレーザーは「どうせこの人たちはこのニュースも見てないし、届かないからあんまり報道する意味ないと思う」と一蹴。小倉から「放送しないでいいかな?」と聞かれ、「いいんじゃないですか」と返している。
「この日の放送のあとに番組終了が発表されたわけですが、かねて『とくダネ!』の打ち切りは報じられており、その後番組のMC候補としてカズレーザーの名前が挙がっていました。うがった見方をすれば、小倉は敢えてカズレーザーにこういう聞き方をして、情報番組に携わる者としての矜持を示させたとも考えられます。結果、“暴れる新成人を放送する意味なし”というカズレーザーの見解には、世間からも『本当にその通り! 毎年報道するから真似しちゃうんじゃ…とも思う』『ニュースで取り上げることで逆効果になっている場合もある』『本当に報道する意味がない。彼らにとっては放送されたこと自体が武勇伝になってしまいます』と多くの賛同が寄せられました」(テレビ誌ライター)
昨年2月の段階ではMC就任を否定していたカズレーザーだが、物おじしない高いコメント力は、確かにお茶の間の受けもよさそうだ。
(木村慎吾)