コロナ禍を機に、転職活動を始めた人は多いかもしれません。でも、一筋縄ではいかない現実があるようです。
エン・ジャパンが実施した『コロナ禍での転職活動について』のアンケート調査によると、「新型コロナウイルス感染拡大により転職活動に影響が出た」と、6割の人が回答していました。
「具体的にどのような影響が出ていると思いますか?」の問いには、「求人が減った」が62%、次いで「志望する業種・職種の求人が減った」が44%、「選考が通過しにくくなった」が41%でした。転職意欲はあっても、受け皿が少なくなっているのが現状のようですね。
「転職活動のきっかけを教えてください」の問いには、「将来のキャリアがみえない」がトップで34%、「給与に不満がある」が32%、「会社の考え、風土が合わない」が31%でした。このコロナ禍で、将来が“闇に包まれた”業種も増えていて、そうした不安感が転職活動にと駆り立てた側面もあるようです。
また、dodaの『転職市場予測2021上半期』では、コロナの影響による動向を14人のキャリアアドバイザーが解説しています。編集長の喜多恭子さんのコメントによると、2021年上半期の転職市場は、DX(デジタル・トランスフォーメーション)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)などのキーワードが上がっていることもあり、ITに関連する求人ニーズが堅調となる見込みで、狙い目でもあるそうですよ。