元お笑いタレントの島田紳助さんが2月10日、後輩の雨上がり決死隊・宮迫博之のYouTubeチャンネル「宮迫ですッ!」に電話出演し、吉本興業との和解を勧めている。
宮迫は「【神回】島田紳助師匠が電話出演してくれました【ガチ】」と題した動画をアップ。様々な芸人仲間へYouTube出演オファーを出す流れの一環で、恐る恐るスマートフォンで紳助さんに電話をかけると、緊張のあまり周囲のスタッフには「うるさくすんなよ…」「俺もドキドキしてんねん」と牽制していた。
紳助さんは明るく「もしも~し」と対応し、宮迫からの「YouTubeの動画回してるんですけど、お声の出演だけっていいですか?」との要望にも「おう、別にええけど…」と容認。まさかの超大御所ゲスト出演となり、話題は近年の芸能界における所属事務所とタレントの関係性に関するテーマに。
宮迫は、ロンドンブーツ・田村亮と共に敢行した2019年7月の吉本糾弾会見が、現在の“事務所退所ブーム”の発端となっている可能性を指摘し、「芸能界の方々に申し訳ないなとは思ってるんですけど…」と言及。さらに、闇営業騒動以降、契約解除という結果にこじれてしまった吉本との関係修復について、「僕はなんとかしたいなともがいております」と紳助さんに相談している。
これを受け、紳助さんは「吉本戻った方がええよ。戻ってから、辞めるんやったら辞めたらええねん。なんか変な感じで辞めてるから良くない」と古巣への復帰を助言。続けて、現在でも吉本の大崎洋会長とはゴルフを共にする仲だとし、「会社と話しするなら、全然俺が間に入るしな。焦らずいこうな」と後輩想いな一面を見せていた。
「宮迫は、闇営業騒動後に自身を擁護してくれた明石家さんまや、ダウンタウン・松本人志らの反対を押し切ってYouTube活動をスタート。結果的に最大の目的であるはずの地上波テレビ放送への復帰は未だに目処が立たない状況です。テレビ局からすれば、吉本とケンカ別れした宮迫を起用することは同社との関係性を悪化させる可能性がある為、詰まるところ、テレビに戻りたい宮迫側が吉本に歩み寄るしか方法はないでしょう。ただ、その“もがいてる”最中に、大崎会長と懇意にする紳助さんを動画に出演させ、吉本とのパイプ役を買うといった発言を引き出した辺りには、どうしても宮迫の下心がチラついてしまいます。ネット上でも今回の宮迫と紳助さんの対談について『こんな話までYouTubeで公開することが宮迫さんのあざとさ。好きになれない要因』『紳助さんの言葉を借りれば戻れると思ってんのか』『あざとい!さすが宮迫です!』などといった声があり、宮迫が紳助さんという“虎の威”を借りているように解釈した人も多いようです」(エンタメ誌ライター)
なお、宮迫と並んでゲリラ会見に同席した田村亮は、地上波レギュラー放送への復帰を認められるまでは相方・田村淳の運営するYouTube動画への出演は控えていた。長年苦楽を共にしたテレビ関係者に対する義理を優先し続けた結果、現在も“もがいている”宮迫とは対照的に、「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)を始め、様々な地上波テレビ番組への復帰を叶えている。
やはり、物事の順序を誤ってしまった格好の宮迫にはまだまだ茨の道が続くことになりそうだ。
(木村慎吾)