育休を自由に取りづらい……これはパパたちだけの意見とは限りません。これからママになる女性たちも、男性と同じように職場の状況によっては育児休暇を取りにくいと感じることがあるようです。
PRマーケティング事業を行うベイニッチが2021年1月、育休を取得した経験がある女性111名を対象に実施した調査で「あなたは産前・産後休暇を取得する際に、同僚の産前・育児休暇との兼ね合いを考慮しましたか?」と尋ねた結果、「考慮した」が38.8%、「多少考慮した」が20.7%と、6割弱の方が職場の状況を考えたと回答。合わせてその理由を尋ねた結果、「周りに負担をかけるから」「適齢期の女性が多いから」「仕事が回らなくなるから」などの回答が寄せられたそうです。
女性が活躍する社会では、職場で女性が置かれる状況は多種多様です。職場に適齢期の女性が多かったり、担当部署の人数が少なかったり、現在進行中のプロジェクトに自身の力が不可欠だったりと、「休暇を取りたいと言い出しにくい」と感じる状況は少なくないでしょう。
1度に1人ならば他のメンバーで助け合うことができても、2人3人と同時に休暇を取るとなると、残りのメンバーで維持するのは困難になるというケースがあるかもしれません。育児休暇の制度がしっかりしていても、これまで力を合わせて頑張ってきた同僚たちに負担をかけたくないという気持ちから「慎重にタイミングを考えた方がいいかもしれない」と感じる場面は確かにありそうです。
育児休暇を取るママたちは、出産や育児だけでなく、仕事の面でも不安を抱えることが多いもの。そのため、出産はもちろん、就労や家事・育児を相当な覚悟で行っていることと思います。子育てママたちが安心して社会で活躍することができるように、ママも含め、社会全体で協力し合っていきたいですね。
(Nao Kiyota)