2021年がスタートして早くも2ヵ月が過ぎようとしていますが、みなさんは新年に掲げた目標に向かって、新たに始めたことはありますか?
マーケティングリサーチのクロス・マーケティングが2021年2月、1都3県の18~29歳の男女1,000人を対象に実施した調査で、「この1年での時間の余裕の変化」を尋ねた結果、61%が「できた」(「かなりできた(27%)」、「ややできた(34%)」の合計)と回答したそう。
その一方で、「この1年での心の余裕の変化」を尋ねた結果、「できた」と回答した人は22%(「かなりできた(5%)」、「ややできた(17%)」の合計)でした。コロナ禍で生活が一変したこの1年、テレワークやオンライン授業、外出自粛などで時間に余裕ができても、心に余裕ができるようになった人は多くはないようです。
また、同調査では「今年(2021年)新しく始めたいこと」も尋ね、社会属性×こころの余裕別に見た結果、会社員の場合は心の余裕が「できた」と回答した方も「できていない」と回答した方も、第1位が「趣味」、第2位が「貯金・貯蓄」だったそう。大学生の場合、心の余裕が「できた」と回答した人は第1位が「趣味」、第2位が「貯金・貯蓄」で、心の余裕が「できていない」と回答した人は第1位が「貯金・貯蓄」、第2位が「仕事(本業)や学業以外の勉強」で、「趣味/読書(電子書籍を含む)」は第4位だったそうです。
コロナ禍で暮らしが一変し、それまでは気軽に楽しめていた趣味に没頭できなくなった人も多いでしょう。おうち時間が充実したことで、自宅で楽しめる新しい趣味を探し始めた人や新しい趣味に出合えた人も多いと思います。そこで、2021年は新たな趣味で人生を彩りたいと考えている人もいるようですね。
とはいえ、健康はもちろん、生活の基盤が整わなければ心の余裕は生まれにくいですから、まずはコロナ禍で乱れた経済的な基盤を整えたいと考える人も多い様子。趣味に没頭するためには、家計の不安払拭や心の余裕が必要なようです。
2021年のスタート時と比べて、心の余裕に変化はありますか? 新型コロナウイルスのワクチン摂取がスタートしましたが、今しばらく感染症との戦いは続きそうです。趣味などの楽しみも取り入れながら、目標達成に向けて取り組みたいですね。
(Nao Kiyota)