KAT-TUNの亀梨和也の主演連ドラ「レッドアイズ 監視捜査班」(日本テレビ系)が好評を博している。特別捜査官を演じる亀梨は、SixTONESの松村北斗と共演。ジャニーズの世代を超えた顔合わせが注目されている。
コロナ禍にあった昨年は、8月に主演映画「事故物件 恐い間取り」が公開、11月に主演舞台「迷子の時間 -語る室2020-」が開幕したが、上半期は延期や中止が相次いだ。4月に山下智久とアルバム「SI」をリリース、5月から6月にかけて京セラドーム大阪と東京ドームでコンサートを開く予定だった。ところが、山下の退所によって、すべてが水泡に帰した。
山下は未成年と飲酒、宿泊してジャニーズ事務所から活動自粛を言い渡され、謹慎が明ける前に退所した。亀梨も同じ飲酒の場にいたが、厳重注意にとどまった。この難を逃れる“間一髪”は、ジャニーズJr.時代にも経験している。
「高校受験の際、アイドル仲間と同じ堀越高等学校の芸能(現・トレイト)コースに進学しようと事務所関係者に相談したのです。すると、『君はホウキでサッと掃いたら、いなくなっちゃうJr.だから。山下とか長谷川(純)は残るから、彼らはこういう学校に行くんだ。君は普通の学校に行って勉強して』と言われてしまったのです。あまりのショックで、退所を決意したとか」(芸能関係者)
亀梨は、山下の3年後となる98年に入所。翌99年、「3年B組金八先生」(TBS系)第5シリーズに出演して、仕事が増えた。高校受験はその2年後とあって、鼻っ柱を折られた。消沈の亀梨を思いとどまらせたのは、故・ジャニー喜多川氏だ。
「『普通の学生生活をします』と伝えると、ジャニーさんは『何考えてるの? 誰が言ったの?』と問い、『YOUはこの世界でやっていけばいいじゃん』と続けました。これで残留を決めたのです。こうして間一髪、芸能界引退のピンチを脱しました」(前出・芸能関係者)
Jr.時代、亀梨より上にランク付けされた山下はジャニーズを離れ、長谷川はいまだ主役級とは言えない。結果、辛酸をなめた亀梨が音楽と俳優の双方でセンターを張る存在になった。これぞまさに粘り勝ちといえよう。
(北村ともこ)