菅総理の長男絡みの東北新社の総務省官僚接待で、企業と政治家のズブズブの関係が明るみに。そんな折も折、再び文春砲で、今度はNTTからの高額接待が暴き出され、国民の“お上”への不信はピークに達している。
3月12日に放送された「バイキングMORE」(フジテレビ系)では、NTTの迎賓館で接待を受けたと報じられた、元総務相の野田聖子幹事長代行と高市早苗議員への疑惑を取り上げ、スタジオで議論。完全割り勘を主張する高市議員、信条として仕事の話をしないと主張している野田議員が、ともに「接待」を否定していることが説明されると、コメンテーターの土田晃之は思わず「うへっ」と失笑。他の出演者も「にわかには信じがたい」、政治ジャーナリストは「割り勘だったらいいという話ではない」、MCの坂上忍も「仕事の話を一切しないことのほうが大変」と発言するなど、番組は2人の釈明に疑念を抱き、批判する姿勢を見せた。ところが──。
「出演者の田中美佐子さんに話が振られると、一瞬にして番組の空気が変わりました。田中さんも元総務大臣2人の脇がちょっと甘かったことを認めつつ、なぜか男社会への女性進出に言及。男に倣って女性もそういう接待に行かなくてはいけない、そういう流れにそむけないというのがあったのでは?という、まるで高市氏と野田氏が被害者のような趣旨の話をし始めたんです。田中さんは『(接待に)行かなきゃいけないんじゃないかなとちょっと思った』と発言。坂上さんは、田中さんのコメントがよっぽど予想外だったようで、『女性ってこと…ですか?』と困惑しながら恐る恐る聞き返すありさま。スタジオは妙な空気に包まれ、これは視聴者も同じだったようで、SNSには『何言ってるかわからない』『この問題は男も女も関係ないでしょ!』『お願いだから田中美佐子にしゃべらせないで』とぶ然とした声が聞かれました」(女性誌ライター)
坂上はマズいと思ったのか、田中美佐子の意見を完全スルー。話し終わるやいなやリモート出演のアンガールズ田中に「男女とは関係なく…」と話を振って、空気を戻そうと試みている。
「アンガールズ田中さんが接待の多さなどに言及し軌道修正をしてくれたことで、番組はこの後、この疑惑を追及する流れに戻すことができました。しばらく美佐子さんに話が振られなかったことも助かりましたね。この度重なる接待報道は、辞任した山田真貴子・前内閣広報官の件でもわかりますが、男や女というより完全に『政治とカネ』の問題。そんな時に別次元である五輪組織委の女性蔑視という流れでコメントされてしまうと番組進行も大変だと思います」(前出・女性誌ライター)
坂上も改めてMCの難しさを痛感した…かも?
(山田ここ)