地震などの際に備えて準備する災害食。以前は乾パンなどが一般的でしたが、近年はラインアップも増えており、缶入りパンやレトルト食品など、災害時でも食事の質を落とさないものが続々登場しています。
そんな中、災害時にも楽しく調理して美味しく食べる方法が注目を集めています。その一つが「パッククッキング」。これは、耐熱性の高密度ポリエチレンのポリ袋に食材を入れ、そのポリ袋ごと鍋のお湯で温めて調理する方法です。
温めるときに使う水は再利用できますし、食事は袋に入れたまま食器にのせて提供すれば食器が汚れず、鍋も汚れないので洗い物はなしというメリットも。カセットコンロと鍋と水とポリ袋さえあればできるので、電気やガス、水道などのライフラインが止まったとしても調理ができます。例えば、ご飯を炊くことができる他、かぼちゃ煮や切り干し大根、鶏肉のトマト煮など、災害食とは思えないおかずも作れちゃうんですよ。
料理レシピサイトCookpadの日本災害食学会専門員による『ポリCOOKのキッチン』では、パッククッキングで作るバター入りのケチャップライスや鶏ハム、牛丼などのレシピがあり、家族みんなで美味しく食べられるメニューも多くみつかります。
災害時でも通常時と変わらない“美味しさ”と“食事レベルを落とさない”工夫がポイントになりそうですね。災害に備えて、日頃から試してみてはいかがでしょうか。